週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

LINEの絶えない距離

 

少し僕のことを話します。

4年ほど前に脳梗塞になりかけて救急車で運ばれてからというもの、

脳梗塞にならず手術はしなくて済んだのですが・・・)

それ以来早期覚醒という不眠症が続き、

毎朝めまいや吐き気、耳鳴り、動悸や妙な不安などが起きるようになって

やる気も失せ、軽いうつ病ともいわれ、

精神を和らげる薬や導眠剤などを飲んでいます。

そもそも”みんなでワイワイ”が苦手で

そのくせそんな仕事を続けてきたせいかもしれません。

歳を重ねるにつれて、

やっぱり自然の中で風や水の音、鳥の鳴き声などに囲まれて

ひっそり静かに過ごしたいという想いが募って、

そんなイジイジふさぎ込んでいた私を見て

妻が思い切った提案をしてくれた、

それが八ヶ岳の山荘を購入するきっかけになりました。

 

私の職業は自由業、妻はフルタイムで働いています。

購入したら週末は夫婦で八ヶ岳に通う、そんな毎日を考えていました。

しかし、2匹の猫を飼っていて、

しかも、2匹とも先天性の心臓病があり、

二人でいなくなるのは心配なので、

実際週末行くのは私一人というパターンがほとんどです。

ぼっち大好きな僕としては、

ひとりで八ヶ岳に行くのはウェルカムでもあったのですが、

いざ八ヶ岳についてみるとすこし寂しくもなるものです。

 

すると、俄然そのありがたみがわかるのが、LINEです。

 

たわいもないこと、例えば、

「雑木林に白い花が咲いている!」とか

「ひまわり市場の総菜のトンカツはうまいよ」とか

「雪が降り出した」とか

「いま外はマイナス12度だってよ・・・」とか、

多分ずっと一緒にいたらスルーするような心の揺れも

なんとなく伝えたくなるのです。

電話するようなことでもなく、

真剣に文章にするようなことでもない。

そんなときLINEで一言伝えます。

すると「ヘー」とか「気をつけなさい」とか絵文字入りで返事があって

一緒にいる時よりちゃんと会話ができている。

 

「スープの覚めない距離」ならぬ「LINEの絶えない距離」。

 

二人の子供も入れた家族のLINEもあって、

そっちに情報を流すと、ちょっとした家族団らんになります。

(二人とも家を出てそれぞれ暮らしています)

 

そういう夜は意外と良く眠れます。

次の日の朝はめまいが消えてたりします。

八ケ岳という自然環境がいいから、ではなく、

八ケ岳という自然環境に身を置くことによって変わる距離感が、

健全をもたらしてくれるのかもしれません。

 

二地域居住などが話題になっていますが、

私が一番メリットを感じていることはこのことです。 

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とらとこた。こいつら置いていけないよ~💦