週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

ウッドデッキ作り ~基礎~

ちょうど1年前に

八ヶ岳の山小屋を買って、

僕の素人感覚のDIYでは手に負えない

3つの大きな

”やらなければいけないこと”

がありました。

 

一つは、屋根の吹き替え。

二つ目は、壁の塗り替え。

この二つは

今年の6月に終えました。

 

三つ目は、ウッドデッキの設置です。

 

最初は自分で作ろうと考えていました。

が、ちょうど基礎にあたる部分が斜面になっていて、

大きな石が積み重ねられており、

とてもではないですが

僕一人の力ではびくともしません。

 

まあそれは来年の春にでも

誰か友達を誘って一緒にやるか・・・

と思っていたのですが、

夕暮れ時から夜にかけて、

雑木林に面した

リビングの窓を開け放って、

夜空を見たり、

川のせせらぎや生き物の気配に

いつまでも聞き耳を立てている自分がいます。

ここにデッキがあったらどんなにいいだろうな・・・

という想いが募ってきて、

やっぱりさっさとやってしまおう!

と決心し、

屋根や壁をやってもらった

K'sプランニングの菊池さんに

お願いすることにしました。

 

そうしたら先週末にいきなり電話があって、

3連休に基礎工事をやりたい、

とのこと。

 

基礎の作り方などを

この目で確かめたかった僕は

ちょうど八ヶ岳に来ていたので、

ウェルカム!

おとといの9/24に

基礎工事に着手しました。

 

朝の9時、いきなり軽トラ数台と、

ユンボを積んだトラックが到着。

ユンボで庭を通りますがいいですか?

と言われ、

あまりユンボで庭を荒らされるのはなあ・・・

と思ったのですが、

庭を通るしか方法はないので、

いいですよ、と言ったら、

ガツンガツンいいながら

一面に生えたみょうがの茎をなぎ倒しながら、

勢いよく入っていきました。

 

すごいですね、重機って!

途中にあった3本の木を根こそぎ掘って横にどけ、

(これは終わったら元通りに植えなおしてくれます)

横たわっていた大きな石を

いとも簡単にすくって移動させていきます。

まるで机の上の書類などを

手でどけているようにたやすく。

 

僕にとっての仕事の机の上が、

ユンボにとっては地球です。

 

しかし、人間と違うのは、

やっぱり機械であるということ。

問題発生!

いざ基礎の穴を掘る段階になったらセルが壊れ、

うんともすんとも動かなくなってしまいました。

 

さて困りました。

 

今日中に基礎の穴、8つを掘り、

そこにコンクリートを流し込んで

土台だけでも作る予定です。

翌日(昨日)の予報は雨だからです。

 

急ぎ新しいユンボを手配しつつ、

それまでの時間を無駄にできないので、

職人の方が手作業(スコップ)で穴を掘りはじめました。

 

たかが直径10センチほどの木の根を掘り起こすにも

汗びっしょりになって

四苦八苦した僕にとって、

職人の方の力強さといい、

段取りといい、

見ていると自分がいかに情けないかを感じてしまいます。

(↓↓↓その時の苦労話)

 

www.kogysma.com

 

地球が消滅の危機に瀕した時に

僕なんかは一番最初に死んじゃうんだろうな・・・。

 

そんな凄腕の職人の方でさえ、

穴を掘る作業は大変で、

スコップが石や木の根に当たったりするたびに、

ちくしょー!まただよ!

と言って滝のような汗を流す様子に、

僕ができることと言えば、

コンビニにクルマを走らせ、

飲み物やお菓子を見繕って

差し上げることぐらいでした。

 

そうこうしているうちに

新しいユンボが到着しました。

庭には2台のユンボが並びました。

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それからというもの、早い早い!

ユンボの手が7~8回地面をかけば、

およそ80センチぐらいの深さの穴が

出来てしまいます。

2時間足らずで

8つの基礎穴を掘り終えました。

 

掘り終えて、皆さん一服です。

腰のあたりまで深く掘るとは思っていなかった僕は、

ずいぶん深くまで掘るんですね、

と聞いたら、

冬場に霜柱などで

基礎が浮いたりしないようにするためだからのようです。

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30センチぐらい掘って

束石並べればいいのだろう、

と思っていた僕は、

目から鱗でした。

 

なるほど!

 

家づくりはやはりその土地を熟知している人でなければ

任せられないものだと確信した次第です。

 

昨今リフォームブームで

「騙されるな!発注は複数業者に見積もりを取ってから」

みたいな風潮にありますが、

見積もりをとっても

僕らには値段が高いか安いかしか判断材料がありません。

そんな事で判断するのではなく、

お願いした人に信頼を寄せたほうが

本当にいい家づくりができると思います。

 

一息ついたあと、

基礎の支柱づくりが始まりました。

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この円柱の中にコンクリート流し込みます。

想像をはるかに超えて

大掛かりです。

暗くなるまでには終わるかな、

と思っていたのですが、

ユンボの故障もあり

夜にずれ込んできました。

 

義理の妹夫婦が遊びに来ていたので、

夕飯を外で食べに行ったのですが、

8時過ぎに家に戻ったら

真っ暗な中でまだ作業を続けてくれていた

職人の方々の姿が懐中電灯に浮かび上がり、

びっくりしつつも恐縮しつつも・・・。

 

あ、もうすぐで終わりです!

そう言いながら、

シンと静まり返った雑木林に吸い込まれるような

職人の方々の生き生きとしたあうんの会話に、

なんだかとてつもない元気をもらい、

じ~んと感動してしまいました。

 

続く・・・!