今週末に八ヶ岳で楽しみにしていたことの
薪ストーブ以上のもうひとつ。
それは、ウッドデッキです。
デッキ作りを屋根壁をやってもらった
菊池さんにお願いし、
3週間前ぐらい前に基礎工事を終えたのですが、
その菊池さんから、
ウッドデッキできました~
とメールがあり、
ええっ!その製作過程見たかったなあ・・・
と思ったものの、
どんな感じか見たくて見たくてたまりません。
昨日は夕方八ヶ岳に着いたので
暗くてあまりよく見れませんでしたが、
今朝リビングを開けると
見事なウッドデッキが
朝日を浴びてまぶしく光っていました。
うひょー!!!
念願のウッドデッキです。
ちょっと幅が狭かったかな・・・
と思いましたが、
ガタパウトチェアに腰をかけて
コーヒーを飲んでいたら、
このくらいがちょうどいいや、
と思い始めました。
(あばたもえくぼ、ってやつですかね)
今回のウッドデッキの施工にこだわった点が
3つあります。
① 奥行きを3メートル確保する
出来上がったデッキのサイズは
幅5メートル、奥行き3メートルです。
幅はともあれ
奥行きを3メートルは確保しようと思いました。
なぜなら、ここでダッチオーブンをやったり
BBQをやったり、
テーブルを置いてブランチを楽しんだり
したかったからです。
そうなると2メートルでは物足りません。
調べてみたら、
3メートルあれば
テーブルや椅子を置いたり、
場合によったら自立式のテントなんぞも
張れる広さになることがわかってきました。
幅ももちろん大事ですが、
幅が広くて奥行きがなければ
東京のベランダと変わらなくなってしまいます。
ですので、奥行き3メートルは死守しました。
(幅はもう1メートルぐらいあっても良かったかな💦)
② 手すりをつけない
たいていの人は
デッキに手すりをつけると思いますが、
あえてそれをつけないデッキにしようと
思っていました。
菊池さんからも、
ええ~、つけないんですか?
酔っ払って落ちても知りませんよ。
と言われましたが、
酔っ払って落ちて死んだら本望。
とにかく手すりはいりません、
と言い張りました。
その理由は2つ。
第一に、視界を遮るものがいやだった
目の前に雑木林が広がっています。
東には道路があって散歩をする人がいます。
西にはお隣さんがいて、とても静か暮らしています。
その雑木林をスコーンと見渡せたかった。
道路を通る人には、こんにちわ、と、
話しかけたかった。
お隣さんとは裸のような
お付き合いがしたかった。
というのがその理由です。
第二に、アウトドア感を出したかった。
最近ヘーベルハウスが
アウトドアリビングのPRを
盛んにしていますが、
とてもいいなあと思うのですが、
どちらかというと
”リビングの延長にアウトドアがある”感じ。
(ハウスメーカーですので当然でしょうね)
でも僕は、
”アウトドアの延長にリビングがある”
感じにしたかったのです。
リビング:アウトドア=6:4 ではなく、
リビング:アウトドア=4:6 ぐらいに。
だから、あまりリゾートな感じの
テーブル&チェアはここに置きたくありません。
むしろ写真にあるような、
キャンプ系のテーブル&チェアで
無骨に行きたいなあ・・・と。
しかしどこの家にもあるように、
ここは女性陣と対立する場面かもしれません💦
③ 壊れたら自分で直せる素材に、サイズに
ウッドデッキに使った素材は
スプルースという北米松の種類の木です。
それほど高くなく、
非常にポピュラーな木です。
最初に菊池さんにすすめられたのは、
セランガンバツという
インドネシア産の木でした。
それは少々お高かかったのですが、
30年以上もちますよ、と言われ、
一瞬それに決めようとしたのですが、
僕は今56歳です。
あと17~18年もしたら
ひょっとしたらベットの上で
寝たきりの状態です。
あるいはもう死んでいるかもしれません。
30年も持つ必要なし!
そう思ってもう少し安いのないですか?
と聞いたら、この素材をすすめられました。
スプルースは僕はよく知っています。
ギターのトップ(天板)によく使われる素材です。
ピアノの鍵盤などにも使われています。
楽器が好きな人にはわかるかもしれませんが、
スプルースと言えばアコギ、
僕のアコギももちろんスプルースです。
ですので、デッキとしての機能としてはともあれ、
名前を聞いただけでノリノリしてしまいそうな木、
それがスプルースです。
しかもセンランガンバツはとても固い木なので
長持ちしますが、
ドライバーでネジを自分で埋め込めることが
難しいとのこと。
スプルースなら、普通のドライバーでできます。
そしてサイズです。
僕は5メートルの板を2×6にカットし
それを敷き詰めました。
5メートルなので
横に一枚板になります。
これは、例えば2.5メートルをつなげた場合と
長さ的には変わらないですが、
そのつなぎ目がウィークポイントで、
風雨に長年さらされていると
そういう隙間から腐っていってしまいます。
ですので、できるだけつなぎ目の
少ない状態で、
部品を少なめに完成させたかったのです。
菊池さんに聞いたら
6メートルまではあります、とのことだったので、
全然OKでした。
さらに、2×6というサイズです。
万が一デッキの一部が破損したとしても、
2×6であれば
Jマートなどのホームセンターで
そのサイズの木が売られています。
いざの時は、そこだけ切って、
Jマートで買ってきて張り替えれば済みます。
とても合理的です。
ただし、菊池さん曰く、
最低でも3年に一度はキシラデコールなどを塗って
メンテナンスしてください。
全然いいじゃないですか。
3年に一度、服を着替えるように、
デッキの色も変えたら、
それはそれで楽しい世界です。
朽ちたらそれまでです。
それ以上に僕の方が最初に朽ちますでしょうから、
朽ちるまでいろんなファッションを
楽しみましょうよ。
そんでもって今日菊池さんが家に来て
二人でデッキに腰かけて
いろいろ話をしていたら、
手すりがないって、いいですね。
僕んちもデッキを作ろうかと思っているのですが、
手すりは当たり前と思っていたのですが、
目から鱗です!
と言ってくれて、
なんだか少しうれしかったです。
人生も手すりなんてないほうがいいのです。