週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

カナダから帰ってきた息子を迎えに行った

今日、留学とインターンで

カナダに行っていた息子が、

日本に戻ってきました。

 

1年半ぶりです。

 

僕はフリーの身なので

成田空港まで迎えに行ってきました。

 

モントリオールからのCA5便。

早めに空港に着いたので

1時間以上待ち時間がありそうです。

 

なんだかこころがせわしない。

 

缶コーヒーを飲みながら、

最初に息子と話す会話を考えていました。

 

よくがんばったな!といって肩を抱くには照れくさい。

かといって、お疲れさん、と言うだけでは

そっけなさすぎる。

 

そんなことを考えていたら、

どういう出迎え方をしたらいいかわからなくなり、

なんだか緊張してきました。

 

落ち着こうと

椅子に座って持ってきた本を読んでいたら、

気がついたら飛行機が到着し

30分ぐらいたっていました。

 

おっと、やばい、と思って

出口まで走ったら、

手荷物検査を終えて

ちょうど息子が出てきました。

 

そうして目が合った瞬間、

おおっ!と手を振りあって、

笑顔で近づいてきた息子。

「おかえり!」という言葉が自然と出てきて、

「父ちゃん元気そうでよかったな」

と息子が嬉しそうに返事を返し、

それ以降は普通に親子の会話に戻りました。

 

頭で考えてもしょうがないですね。

カナダを遠いと考えるか

1年半を長いと感じるか

人それぞれだし

時代によって違うと思いますが、

意外にあっさりと出迎えることができた自分に

ほっとしました。

 

自宅に向かうクルマの中で

活舌が悪くしゃべらなかった息子が

しゃべる、しゃべる!

日本のいいとこ悪いとこ、

誰も知り合いのいない世界に

放り出され、

一人苦労したがゆえに感じたことを、

ここぞとばかり放出です。

 

そうか、そうか~、と黙って聞いていましたが、

人見知りで

英語がしゃべれないことに劣等感を持っていた息子が

ここまで自己主張しようとしている姿に、

なんとなくたくましさを感じました。

 

どうやらいろいろな壁にぶち当たっていたようです。

 

資金援助は全くしていませんでしたが

その分の苦労がたくましさになったと思うと

カナダにやってよかったな、と思いました。

 

家に帰ると

妻と一人暮らししている娘が

息子の帰りを待っていました。

 

久しぶりの家族全員揃っての夕食です。

56歳。54歳。26歳。24歳。

それに3歳の二匹の猫。

日本食に飢えていた息子と

まっとうなご飯を食べていない

働き盛りの娘にしゃぶしゃぶ鍋をし、

療養食で物足りなさを感じていた二匹の猫に

今日は特別だぞ!といって

マグロの刺身をあげて、

みんな実家はいいねえ~~と

酔っ払って盛り上がり、

久しぶりの家族団らんを楽しみました。

 

水曜日の今日ですが、週末のようです。

 

息子は八ヶ岳を知りません。

LINEで写真などを送っていましたが、

八ケ岳の山小屋を買ったのは

息子がカナダの行ったあとです。

 

一人暮らしの苦労も醍醐味も

体験して帰ってきた息子に、

八ケ岳は東京とカナダの

中間地点にあるような存在になるのかもしれません。

 

f:id:kogysma:20181024222843j:plain

 

早々に連れて行ってやろうと思います。

一緒に木を切ったり、草をむしったり、

薪ストーブを焚いたりすることができる

バディが戻ってきたと思うと、

うれしさがこみあげてくる夜です。