週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

子供とお風呂でなぞなぞしたことを、ブッシュ元大統領の死で思い出した。

八ケ岳から東京に戻り

新聞に目を通したら、

ブッシュ元大統領が亡くなった、

という記事に目が止まりました。

そして、ある出来事を思い出しました。

 

上の娘が5歳で、

下の息子が3歳とか、

その辺の歳の頃。

2000年に入る直前の頃ではなかったかと思います。

 

いつものように二人をお風呂に入れていました。

いろいろおしゃべりしながら入るのですが、

きょうは初めて

「なぞなぞ」をだしてやろうと思いつきました。

 

「きれいになればなるほど

きたなくなるものってな~に?」

「答えは、雑巾でした~!」

「ボールはボールだけど

四角いボールってな~に?」

「答えは、ダンボールでした~!」

といった具合にワイワイやっていたら、

お調子者の上の娘が面白がって、

こんどはウチが(クイズを)出す、

と言い始めました。

 

「ようし、じゃあ出してごらん」

と言ったら、

「えーと、えーと・・・」

としばらく考えたあと、

「何シュでしょう?」

と質問を出しました。

 

「何シュでしょう?」

そんな質問あるかいな!

わかるわけないだろ!

それ、なぞなぞになってねーだろ!

 

僕は笑いながら、

「あのね、なぞなぞっていうのはね、

そういう質問じゃなくて・・・」

と娘に教えようとしたら

隣で泡だらけになって突っ立っていた

3歳の下の息子が突然、

「あ、わかった!」

とぼそり。

「ブッシュ」

と答えました。

すると娘が

「あ、あったり~!すげ~!」

 

すげ~!ってなんだよ!

何があたりだよ!

お前ら以心伝心か!っちゅうの。

頭の中がスケルトンかよ!

 

もう腹を抱えて大笑いです。

 

この兄弟のほかの人にはわからない

あうんの呼吸は

どうやら社会人になった今も続いているようですが・・・💦

 

 記事によると、

亡くなったのは第41代大統領の

ジョージ・H・Wブッシュ氏の方ですが、

当時その息子の

ジョージ・W・ブッシュが

クリントン大統領と中間選挙などで戦っていた時だと思います。

ブッシュ、ブッシュと

テレビのニュースから毎日のように名前が流れていて、

子供たちの頭には

それが刷り込まれていたのです。

 

アメリカの大統領は、

ジョージ・H・W・ブッシュのあと、

ビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ、

バラク・オバマ、そしてドナルド・トランプ氏へと

共和党と民主党が入れ代わり立ち代わりで

現在に至っています。

 

僕は個人的にトランプ大統領は好きではありません。

ただ、それはなんとなくつきまとう

富豪マフィアっぽい匂いとか、

政治をビジネスに置き換えているとか、

ロシアで散々やらしいことやっただろうとか、

マスメディアに対する傲慢な態度とか、

人種差別が激しいとか、

およそ野次馬的なイメージでしかなく、

アメリカン・ファーストを唱える

その保護主義に、

メリットもデメリットも直接こうむったことのない

政治に疎い門外漢ではあるのですが、

アメリカが世界の人々の価値観のうねりを

体現していて、

アメリカの人の民意が

直接ぶつけられているような感じだけは

確かにします。

 

ある種、思想・経済・文化・・・

いいも悪いも

飾らない今の世の中を象徴しているようで

僕はトランプ大統領の行方がどうなるのか

とても興味深く見ています。

 

それに比べて日本は、

二人の子供と

なぞなぞで笑ったあの時代から、

何も変わっていないように思います。

 

 

過日、とある代議士の秘書の方と昼を食べた時

とても疲れた顔で、話してくれました。

 

国会答弁の持ち時間が

20分の野党から、前日に、

質疑事項を10個ほど言い渡されたそうです。

20分の中で10個のテーマなど

議論できるわけがありません。

でもそ言い渡されたら

それに向けての答弁を用意しなくてはいけません。

ほぼ徹夜で答弁シナリオを用意したようですが、

案の定国会答弁の当日、

議論されたのはたったの2案件だけだったといいます。

 

まるでいじめです。

 

そこに何も生まない時間を保ち続けるために

みんなで疲労だけを募らせている。

子供たちに新しい未来を、とかいっているくせに、

新しい未来が来ないように

お互いがウインクしあっているような猿芝居に

僕らの血税が使われていると思うと、

腹が立ちます。

 

慶応大学の教授、小熊英二氏が、

11月29日の朝日新聞の論壇時評で、

入管法改正に言及していました。

 

”この国は、何を守りたいのか。

単に「単一民族国家」を守りたがっているとは

思えない。~中略~

むしろ守りたがっているのは、

「ずさん」で「不透明」な状態そのもの

なのかもしれない。”

 

黒船の来航以上に

大きな地殻変動が起きようとしていると

最近特に感じます。

人種や宗教を越えて、

経済軸とは別の軸を見出して、

その軸上を地球人としてどう手をつないで歩むか、

そのヒントがこの国には絶対あると思うのですが、

そこでリーダーシップを発揮できないものなのでしょうか。

 

おもしろいエピソードを書くつもりが

だんだん深刻になってしまいました・・・💦

 

「西郷どん」が最終回に近づくにつれて、

このやっせんぼが!と政治に思ってしまう

今日この頃でした。