昨日の夜は
ディベロッパーの開発の方二人と
仕事の関係もあり、
是非味わってほしいので・・・ということで
とあるお店へと偵察に行ってきました。
といいつつ、忘年会が主ですが💦
行ったお店は都立大学にある
「利きそば 存ぶん」です。
階段を2階にあがると
格調高く、しかし控えめに主張するその存在。
”旬を感じながら手打ち蕎麦と酒肴を愉しむ大人の隠れ家”
そのキャッチフレーズどおりのしつらえと
メニューとお酒が揃っています。
お客さんはそれほどいませんが、
上品でちょっとアッパーなハイミドルのご夫婦さん
が多かったです。
雑誌でいうと
「PEN」とか「大人の隠れ家」とかに出てきそうで、
若い人や団体さんには
ちょっと似つかわしくないです。
インバウンドの団体旅行客の人には
知られたくないなあ・・・
そんな凛とした静謐な空間です。
”品種により旬や味が異なる蕎麦を
思い存分召し上がっていただきたい”
とあるように、いろいろな種類の蕎麦が
旬の料理とともに味わえる、
まさに”利き蕎麦”の割烹です。
「焼き味噌」や「出し巻」、「厚揚げ」などを肴に
まずはビールで乾杯したのですが、
2杯目でTさんが「焼酎のそば湯割り」を頼みました。
蕎麦焼酎ではありません。
焼酎のそば湯割りです。
初めて聞くそのお酒。
そんな飲み方あるんですか?
と聞いたら、
結構下町の方ではポピュラーだとか・・・。
興味をそそられ、僕ももう一人のAさんも
同じものを注文。
それがこれです。
これが思いのほかおいしいのです!
とろりとしていて
ちょうど”甘酒の焼酎版”といったイメージでしょうか。
しっとりと喉を通り胃に落ちて広がっていくその過程で
体が芯から暖められていく感じは
まるで薪ストーブのようです。
前日の火鍋もそうでしたが
今回の焼酎のそば湯割りも
56歳の体にはジャストミートです。
お酒がおいしいと
不思議と食も進むものですね。
そのあと「牡蠣の天ぷら」と「海老天ぷら」を注文。
「牡蠣の天ぷら」は今だけの料理。
そして「海老の天ぷら」は野菜のそれと一緒に
大きい海老が2本でてきました。
サクサクの揚げたては絶品です。
蕎麦屋の天ぷらは定番ですが、
ワンコインのお蕎麦屋さんの天ぷらとは
そりゃわけが違う。
(もちろん一概にそうはいえません。
僕の家の近くに「つぼみ屋」という
安いお蕎麦屋があるのですが、
そこは天ぷらもおいしい💦)
天ぷらと寿司は値段とうまさが比例する代表選手、
そう思っている僕にとっては、
ここの天ぷらは”お値段以上”だと思いました。
さて、〆にお蕎麦を注文します。
注文したのは「二八せいろ」と「変わりせいろ」。
これが「二八せいろ」。
これが「変わりせいろ」。
ゆずが入った蕎麦でした。
お味はというと
これまた上品極まりない味です。
蕎麦粉をていねいにていねいにこねて
その繊細さを極めようとすると
こういう味になるのでしょうか。
とにかく、歯ごたえも香りも”上品”の一言に尽きます。
僕が知っている八ケ岳の蕎麦の名店は
蕎麦の香りを引き出すのに長けていますが、
ここの蕎麦は蕎麦の上品さを引き出すのに長けている、
そんな違いを感じました。
どちらも”うまい!”に変わりありません。
蕎麦はそうとう奥が深い食べ物だと思います。
僕はまだやったことがないのですが、
蕎麦を打ってみようと思いたくなる人の気持ち、
わかります。
二日連続で体にやさしい忘年会となりました。
胃腸にやさしい年末になりそうで
このまま平穏な年越しになればいいなあ・・・。
来週最後の忘年会も、また蕎麦屋なんですが・・・💦