週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

今さらながら氏神様にお参りに

去年八ヶ岳に山小屋を買って

ずっと忘れていた

あることに気がつきました。

 

氏神様をお参りしていなかった・・・!

 

今さらなんだよ、と神様に言われそうですが、

まずは今日山小屋に到着前に

氏神様である「舩形神社」(長澤)に

お参りに行ってきました。

 

「舩形神社」は

道路沿いの非常にわかりやすい場所にあります。 

www.yamanashi-jinjacho.or.jp

 

駐車場の案内に従い行くと、

ちょっと開けた森の中。

クルマ一台、人っ子一人いません。

そこにクルマを止め

神社へと向かいました。

 

これが神社の入り口です。

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石段を登ると参道があり、

ずっと奥に社殿が見えます。

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社殿へとまっすぐに伸びた参道が

背筋をキリリと伸ばしてくれます。

 

鳥居の前で一礼して参道に入り社殿へ。

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立派ではないですが、

いつ神様が来てもいいように、

きちんと守られている感じがします。

 

元旦を待つひっそりと静まり返った境内は

まったく人気がありません。

時折吹き抜ける風に

絵馬がカラカランと音を立てるだけ。

御朱印を・・・と思ったのですが

誰もいないので、

手を合わせてこの一年の無病息災の

感謝の気持ちを伝えました。

(来年早々来ますね💦)

 

舩形神社の名前の由来

 

「舩形神社」の名前の由来は

社地(神社の敷地)の形が船の形をしていることに

あるそうです。

 

長野県に「安曇野」ってありますよね。

あの「安曇野」という名前は

渥美半島(愛知県)からきているらしく、

安曇野のてっぺんには

船を祭る神社があるそうです。

つまり、南方から船で渥美半島に上陸した人が

長野の山へ山へと向かって行ったようです。

 

そんな話を聞いていたので

ひょっとしてここも

海人が行きついた地なのかな、

と思いを巡らせていたのですが、

そうではなかったようでした。

 

御祭神

 

この神社の御祭神は

「建御名方神」(タケミナカタノカミ)という神様です。

タケミナカタは、

オオクニヌシノミコトの子供です。

オオクニヌシは出雲地方を牛耳っていた

敏腕プロデューサーで、

その何台か前の先祖は

スサノオノミコトです。

スサノオと言えば

イザナギとイザナミの間に生まれた

3人の子の三男坊で、

それはそれは暴れん坊。

長女のアマテラスが高天原から

出雲に追放したのですが、

やがてアマテラスとその一族は

出雲で勢力をふるっていたオオクニヌシノミコトに

国を大和朝廷に譲りなさい!

という言伝を使いの者に送らせます。

その使いの者の一人が

「建御雷神」(タケミカヅチ)という神様で、

その話を聞いたオオクニヌシは

国譲りを自分ではなく

子供たちにゆだねます。

その子供の一人が「建御名方神」(タケミナカタノカミ)

なのです。

 

ふう~!

ちょっと一息・・・。

 

さて、高天原にいたアマテラスに追放された

オオクニヌシの子、タケミナカタ。

その国譲りに反対し、

使いのタケミカヅチと力比べの決闘となります。

が、圧倒的な強さでタケミカヅチの勝利。

 

負けたタケミナカタは、

諏訪湖のほとりに追いやられ、

もう一生ここを離れません!

と約束します。

 

その後タケミナカタはその力を存分に発揮し、

この地を守り、

五穀豊穣へと導いたのです。

 

タケミナカタノカミが祭られている神社の

総本山が、諏訪神社です。

 

一説に、

”日本武尊御東征のみぎり、

酒折の宮(甲府市)より科野国(信濃のこと)の

国坂の神に事向け給う時、

この地に奉幣した”そうな。

 

ともあれ、

この小さなさびれた神社が

そのような神様を祭っていて

このような伝えがある場所だというのは

意外でした。

 

タケミナカタノカミ、

どうぞ来年もよろしく八ヶ岳の暮らしを

お守りくださいませ!

 

そのご利益

 

そして家に着いて荷物を置き

買い出しに出かけた時のこと。

 

とても幻想的な風景に出会いました。

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16:00。

南アルプスに沈む太陽。

 

そしてこれは

17:00。

雲の隙間から覗く

明日満月を迎える大きな月。

 

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思いが神様に届いたかもしれない・・・。