週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

「ネスターマーティンS33 B-TOP」が好きな理由~前編~

この冬に入って

八ケ岳では

昨年5月に設置した薪ストーブ、

「ネスターマティンS33 B-TOP」がフル稼働しています。

 

ストーブの本体の値段や

煙突の設置などを含めると

100万前後かかる

僕にとっては一世一大の(ちょっと大げさか・・・)

事業です。

悩みに悩んだ末

「ネスターマーティンS33 B-TOP」にしたのですが、

「選んだ理由」や「実際に使ってみた感想」を

まとめてみましたのでご覧ください。

今日はその「選んだ理由」を書きます。

 

■「ネスターマーティンS33 B-TOP」を選んだ理由

 

薪ストーブ屋さんに行って

いろんなメーカーのパンフレットをもらいました。

僕の薪ストーブを選ぶ条件で一番外せなかったこと、

それは「調理ができる」ということです。

これができないなら薪ストーブいりません、

ぐらい。

その唯一の条件下で、

雑誌を買ったりネットで調べたりして

第一次選考をし、

残った機種が次の3機種です。

 

①「イントレピッドⅡ」(バーモントキャスティング)

※写真はhttps://www.firesidestove.com/から拝借しました。

 

INTREPID II/イントレピッドII

イントレピッドII

 

イントレピッドのいいところは、

薪を上から入れられるということです。

 

ええっ!? 

上の蓋を開けたら火がブワッて

襲ってくるんじゃないの・・・?

そう思ってストーブ屋さんに聞いたら、

構造上それはないとのこと。

むしろ全面や背面を開けて入れるより安全で

腰をかがめない分体に負担がかかりません、

とのことでした。

 

また、このクッキングトップもいい。

 

広めのクッキングスペース、

天板の横に張り出た

ウォーミングスペース。

料理するために生まれたといっていいくらい。

 

ただ、僕にとって△だった理由が、2つ。

一つ目は”デザイン”です。

王道を行くスタンダードな

もろ、アーリーアメリカンなデザインなのですが、

前面のガラススペースのデザインが

自分にはあわなかった・・・。

ニューイングランドの建築様式をベースとした

ガラスを彩るフロントアーチは

炎をドラマティックに魅せるためのこだわりのようですが、

ちょっとToo Muchかな。

もっとシンプルな方が僕は好きでした。

 

そして二つ目は、燃焼方式が触媒方式であるということ。

触媒があると燃焼効率がとてもいいのですが、

若干構造が複雑になり

触媒の交換も数年に一度は必要となるでしょう・・・

とのことで、

シンプル好きは僕としては

触媒じゃないほうがいい、と判断しました。

 

なので、ごめんなさい・・・。

(でもこれは本当に薪ストーブの最新型王道です💦)

 

② 「エンライト」(ダッチウエスト)

※写真はhttps://www.dutchwest.co.jp/から拝借しました。

日本限定カラー

 

このエンライトの特徴は、

このようにサイドから薪を入れられることにあります。

全面を全開にするよりも安全です、と言われ

なるほどなあ~!と感心。

サイドドア

 

そして燃焼方式も触媒を使わない

「リーンバーン」という方式です。

触媒を使わずクリーンで高効率な燃焼を確保する、

それが特徴です。

 

僕にとって3機種の中で一番気に入ったのが

デザインでした。

エンライト

 

無骨さの中にも洗練された感じがあって

特にドア部分の取っ手がいくつもあって

それが何とも言えずオシャレ!

 

ただストーブ屋さんに言わせると

天板で料理するには心もとないとか・・・。

 

実はこのエンライトとS33、

最後まで悩みました。

どちらかというと6:4でエンライトだったのですが、

こっち・・・って指をさそうとすると

指が勝手にS33に伸びるのです。

 

それはS33の謳い文句にありました。

 

③ 「S33 B-TOP」(ネスターマーティン)

※写真はhttps://www.handinhandjp.com/makistove/nestermartin_s33.php

より拝借しました。

S33

 

外観はエンライトと似ていますが

エンライト以上にそっけないくらいシンプルです。

このストーブの謳い文句は、

「針葉樹でも焚ける」ということでした。

 

実は薪ストーブって針葉樹はNGなんてありません。

大体のストーブは

きちんと乾燥さえさせれば

全然薪になるのですが、

どうしてもヤニのでる針葉樹は

クリーンな燃焼になりにくく

クレオソートという物質が煙突内に付着し

煙道火炎を引き起こしやすいのです。

十分に乾燥し煙突掃除もすればいいのですが、

それがままならないので

「針葉樹は薪に適さない」という話になりがちなのです。

(火持ちが悪いというのはありますが・・・)

 

ネスターマティンの燃焼方式は

「WOODBOX多次燃焼方式」という

独自のシステムらしいですが、

これがどうも針葉樹をもカラッと燃やしてくれるようで、

これをあえて謳い文句にしているのです。

 

僕の家の周りには

杉やカラマツがたくさん生えていて、

あちこちで風や台風で倒れています。

だれもどうすることもできず

朽ち果てるのを待っているだけ・・・。

こんなもったいない話はありません。

この針葉樹の倒木を燃料にできたら

僕も循環型社会の一員になれるのになあ・・・。

それは八ヶ岳での暮らしを

できるだけシンプルでエコなものにするために

ずっと描いていた夢でした。

 

ですので、敢えて「針葉樹を薪に」と謳い切る

ネスターマティンの方を、

最後の最後に選んでしまったという次第です。

 

もっとも他に、

窓が広い、とか、

操作が簡単、という理由もあったのですが・・・。

 

ただ、これは「B-TOP」という

天板で料理ができるモデルがあったから、です。

「B-TOP」じゃないとお湯も沸かないくらいです。

ですのでもしも「B-TOP」がなかったら

エンライトを選んでいたと思います。

 

では次回、

その「ネスターマティンS33 B-TOP」の

この冬初めて使ってみた感想を

レポートしたいと思います。

 

~続く~

 

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