昨日は「ネスターマーティンS33 B-TOP」を
選んだ理由を書きました。
今日は、この冬「実際に使ってみた感想」を
書きたいと思います。
■ いいところ
① なんでも燃える
そう言ってしまえばおしまいなのですが、
最初なのでナラなどの一番いいとされる薪を
使っていたのですが、
「針葉樹も薪になる」という謳い文句を試したくて、
切ったばかりのカラマツをところどころ混ぜて
燃やしたりしてみました。
割ったばかりのこんな生木です。
見た目、燃え方など、
まったくナラなどと変わりありません。
乾燥させていないから炎が弱い、
みたいなことはなかったです。
杉はあっという間に燃えました。
なのでやっぱり焚きつけ用ですね。
でも、だからといって未乾燥の針葉樹は危険です。
見た目OKでも
煙突などに負担をかけているかもしれないので
燃える、ということを確認して
乾燥していない木はもう燃やさないことにします。
② 炎がきれい
大きな窓に切り取られた
薪の燃える炎がきれいです。
電気を消してみたりすると
本当に幻想的な夜になります。
それもこれも、
ガラス面が大きいからです。
逆に言うと、ススや油分などで曇ってきて
それがこびりついて取れなくなると
この美しいスクリーンが台無しです。
一晩使うとやっぱり少し曇ります。
こんなふうに・・・。
でも雑巾で水拭きしたら
あっという間にクリアになりました。
こんなふうに・・・。
ずっと放っておいたら
曇りも取れなくなってしまうかもしれませんが、
ちょこちょこ拭くだけで
このきれいなスクリーンが保たれる・・・。
心配無用でした。
③ 扉を開けても安全
「イントレピット」は上から薪を入れられる。
「エンライト」は横から薪を入れられる。
前の扉を開けると
ぶわっと火の粉が飛んでくる・・・。
それだけだったらいいですが、
前から燃えた薪がゴロンと落ちてきたら
たまりません。
それが一番心配だったのですが、
まったく杞憂に過ぎませんでした。
火の粉は多少は飛びますが
恐れるようなものではありませんし、
「薪止め」がついているので
薪も転がり落ちる心配はありません。
横のバーに2つ伸びているのが「薪止め」です。
これがあるとないとでは段違いです。
ストーブ屋さんにきいたら、
ネスターマーティンの「薪止め」は
日本ならではだとか・・・。
そう考えると
かゆいところに手を伸ばす日本は、流石です!
④ 操作がシンプル
そしてなんといっても一番なのが
操作がシンプルだ、ということです。
基本的のこの2つのレバーを操作するだけ。
ちなみに、
右の回すレバーは「風量」、
左の上下に動かすレバーは「風向」(風の取入れ口)。
焚きつけ始めなどの火が安定しない時は
風向レバーを真ん中にすることで
下から、上からの両方から風を取り込みます。
熾火ができて安定したら
風向レバーを一番上(Aの場所)にして
風を上から取り入れるようにし、
あとは「風量」で調節します。
以上、おしまい。
「あっけないくらいシンプルなので
飽きてくるかもしれませんが・・・」
そうストーブ屋さんに言われましたが、
面倒くさがりの僕には
このぐらいで十分です。
■ 気になったところ
一方で気になったところを述べます。
① 前への熱が強い
窓ガラスが大きいせいか
それとも構造的なことなのかわかりませんが、
他のストーブに比べて
前面への熱が強いです。
(前に敷いた絨毯が熱くなります)
逆に言うと、
横や後ろが前よりも暖かくなりにくい。
つまり、輻射熱が全方位に
均等に行かない感じです。
ですので、
暖めたい空間に前面を向けて設置する、
というのがネスターマーティンの
設置ポイントだと思います。
我が家は家の作り的に
それができませんでした・・・。残念!
② 料理スペースが狭い
これは特にバーモントキャスティング社の
ストーブと比べたらの話になりますが、
いくつも鍋を並べたり
凝った料理を作りたいと思う人には
ちょっと不便かもしれません。
例えばこれがバーモントキャスティング社の
「イントレピット」です。
※https://www.firesidestove.com/products/stoves/intrepid.htmlより
ご覧のとおり、
天板のクッキングスペースが広く
オプションで横にテーブルを取り付けられます。
このテーブル、
お飾りだと思ったら
全く持って実用的です。
例えば、
もう一つの鍋を天板にのせて
出来上がった鍋をこのテーブルで保温する。
例えば、
このテーブルに調味料やお玉、菜箸などを置いて
料理の味を調整する。
そういう調理台になるのです。
これがネスターマーティンにはありません。
調理できるクッキングトップも小さいし・・・。
でも、そこまで本気に料理せず
鍋料理一つ作るぐらいなら
これで問題ないです。
なにせこのクッキングトップは火力がすごく伝わるので
煮えるまでにイライラする・・・
みたいなもどかしさはありません。
以上、「ネスターマーティンS33 B-TOP」の
「いいところ」と「気になったところ」を
書いてみましたが、
読み返すと明らかにベタ惚れしている自分がわかります💦
ちなみに、
「バーモントキャスティング」
「ダッチウエスト」
「ネスターマーティン」の3社を
高級ドイツ車に例えると・・・
「バーモントキャスティング」=ベンツ
→王道最先端を行くステイタス
「ダッチウエスト」=アウディ
→最先端かつおしゃれで今どきのデザイン
「ネスターマーティン」=BMW
→燃やすことにこだわりを持つ
「駆け抜ける歓び」ならぬ、
「燃え抜ける歓び」といったところでしょうか。
いやいや、「ヨツール」こそベンツだ、とか、
「ドブレ」こそBMWだとか、
いろんな声が聞こえてきそうですが、
僕的にはこんな印象です。
とにかく、最近の薪ストーブは
”温故知新”でどれもすごいです。
~おしまい~