週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

「ネスターマーティンS33 B-TOP」が好きな理由~後編~

昨日は「ネスターマーティンS33 B-TOP」を

選んだ理由を書きました。

 

今日は、この冬「実際に使ってみた感想」を

書きたいと思います。

 

■ いいところ

 

① なんでも燃える

 

そう言ってしまえばおしまいなのですが、

最初なのでナラなどの一番いいとされる薪を

使っていたのですが、

「針葉樹も薪になる」という謳い文句を試したくて、

切ったばかりのカラマツをところどころ混ぜて

燃やしたりしてみました。

f:id:kogysma:20190109225439j:plain

割ったばかりのこんな生木です。

見た目、燃え方など、

まったくナラなどと変わりありません。

乾燥させていないから炎が弱い、

みたいなことはなかったです。

杉はあっという間に燃えました。

なのでやっぱり焚きつけ用ですね。

でも、だからといって未乾燥の針葉樹は危険です。

見た目OKでも

煙突などに負担をかけているかもしれないので

燃える、ということを確認して

乾燥していない木はもう燃やさないことにします。

 

② 炎がきれい

 

大きな窓に切り取られた

薪の燃える炎がきれいです。

f:id:kogysma:20190109225658j:plain

電気を消してみたりすると

本当に幻想的な夜になります。

それもこれも、

ガラス面が大きいからです。

 

逆に言うと、ススや油分などで曇ってきて

それがこびりついて取れなくなると

この美しいスクリーンが台無しです。

 

一晩使うとやっぱり少し曇ります。

こんなふうに・・・。

f:id:kogysma:20190109230024j:plain

 

でも雑巾で水拭きしたら

あっという間にクリアになりました。

こんなふうに・・・。

f:id:kogysma:20190109230200j:plain

 

ずっと放っておいたら

曇りも取れなくなってしまうかもしれませんが、

ちょこちょこ拭くだけで

このきれいなスクリーンが保たれる・・・。

心配無用でした。

 

③ 扉を開けても安全

 

 「イントレピット」は上から薪を入れられる。

「エンライト」は横から薪を入れられる。

前の扉を開けると

ぶわっと火の粉が飛んでくる・・・。

それだけだったらいいですが、

前から燃えた薪がゴロンと落ちてきたら

たまりません。

それが一番心配だったのですが、

まったく杞憂に過ぎませんでした。

 

火の粉は多少は飛びますが

恐れるようなものではありませんし、

「薪止め」がついているので

薪も転がり落ちる心配はありません。

f:id:kogysma:20190109231331j:plain

横のバーに2つ伸びているのが「薪止め」です。

これがあるとないとでは段違いです。

ストーブ屋さんにきいたら、

ネスターマーティンの「薪止め」は

日本ならではだとか・・・。

そう考えると

かゆいところに手を伸ばす日本は、流石です!

 

④ 操作がシンプル

 

そしてなんといっても一番なのが

操作がシンプルだ、ということです。

基本的のこの2つのレバーを操作するだけ。 

f:id:kogysma:20190109231818j:plain

 

ちなみに、

右の回すレバーは「風量」、

左の上下に動かすレバーは「風向」(風の取入れ口)。

焚きつけ始めなどの火が安定しない時は

風向レバーを真ん中にすることで

下から、上からの両方から風を取り込みます。

熾火ができて安定したら

風向レバーを一番上(Aの場所)にして

風を上から取り入れるようにし、

あとは「風量」で調節します。

以上、おしまい。

 

「あっけないくらいシンプルなので

飽きてくるかもしれませんが・・・」

そうストーブ屋さんに言われましたが、

面倒くさがりの僕には

このぐらいで十分です。

 

■ 気になったところ

 

一方で気になったところを述べます。

 

① 前への熱が強い

 

窓ガラスが大きいせいか

それとも構造的なことなのかわかりませんが、

他のストーブに比べて

前面への熱が強いです。

(前に敷いた絨毯が熱くなります)

逆に言うと、

横や後ろが前よりも暖かくなりにくい。

つまり、輻射熱が全方位に

均等に行かない感じです。

ですので、

暖めたい空間に前面を向けて設置する、

というのがネスターマーティンの

設置ポイントだと思います。

f:id:kogysma:20190109233200j:plain

我が家は家の作り的に

それができませんでした・・・。残念!

 

② 料理スペースが狭い

 

これは特にバーモントキャスティング社の

ストーブと比べたらの話になりますが、

いくつも鍋を並べたり

凝った料理を作りたいと思う人には

ちょっと不便かもしれません。

例えばこれがバーモントキャスティング社の

「イントレピット」です。

 

https://www.firesidestove.com/products/stoves/intrepid.htmlより

 

ご覧のとおり、

天板のクッキングスペースが広く

オプションで横にテーブルを取り付けられます。

このテーブル、

お飾りだと思ったら

全く持って実用的です。

例えば、

もう一つの鍋を天板にのせて

出来上がった鍋をこのテーブルで保温する。

例えば、

このテーブルに調味料やお玉、菜箸などを置いて

料理の味を調整する。

そういう調理台になるのです。

これがネスターマーティンにはありません。

調理できるクッキングトップも小さいし・・・。

f:id:kogysma:20190109234943j:plain

 

でも、そこまで本気に料理せず

鍋料理一つ作るぐらいなら

これで問題ないです。

なにせこのクッキングトップは火力がすごく伝わるので

煮えるまでにイライラする・・・

みたいなもどかしさはありません。

 

以上、「ネスターマーティンS33 B-TOP」の

「いいところ」と「気になったところ」を

書いてみましたが、

読み返すと明らかにベタ惚れしている自分がわかります💦

 

ちなみに、

「バーモントキャスティング」

「ダッチウエスト」

「ネスターマーティン」の3社を

高級ドイツ車に例えると・・・

 

「バーモントキャスティング」=ベンツ

→王道最先端を行くステイタス

 

「ダッチウエスト」=アウディ

→最先端かつおしゃれで今どきのデザイン

 

「ネスターマーティン」=BMW

→燃やすことにこだわりを持つ

 

「駆け抜ける歓び」ならぬ、

「燃え抜ける歓び」といったところでしょうか。

 

いやいや、「ヨツール」こそベンツだ、とか、

「ドブレ」こそBMWだとか、

いろんな声が聞こえてきそうですが、

僕的にはこんな印象です。

 

とにかく、最近の薪ストーブは

”温故知新”でどれもすごいです。

 

~おしまい~

 

買うトドア