週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

仕事には”やってる感”が必要だと思った。

僕が携わっているプロジェクトは

とある駅前の再開発プロジェクトで、

そのプロジェクトの全権を握っている、

ともいえる人は、

とても昭和な人です。

 

歳は僕の6歳上。

僕のもといた会社の先輩でもあるのですが、

”チーム一丸となっていかに汗かいているか”

を、とても重要視しています。

ですので、

メールやネットなどでのやりとりでの結果で

スマートに仕事をこなそうものなら、

それを瞬時に怠慢だと感じて

机をひっくり返すタイプの人です。

 

今日はその人へのプレゼンテーションの日。

関わっている15人程度のメンバーは

いかに今日を乗り切るか・・・

各々先週は、

他のすべての仕事をなげうって臨んだ今日でした。

 

結果を先に言うと

今日は◎でした!

 

クライアントは

とてもごきげんな様子で打ち合わせを後にしました。

 

さて。

僕はというと、

このプロジェクトにおいて

この先輩に無理やり引っ張り込まれたような立場です。

アドバイザーといった立場でしょうか・・・

 

やることと言えば

実務的に手や足を動かすことより

ネット時代に生きる若いチームメンバーに

彼が何を期待しているかを

アドバイスすることです。

 

アドバイスして終わり、ではありません。

今日のような会議に出席して

メンバーがいかに今日まで力を合わせてきたか、

というニュアンスを伝えながら、

援護射撃をすることです。

 

無駄な作業で無駄な立場であることは、

僕自身よーくわかっています。

ホリエモンや落合さんに言わせたら、

バカじゃね~?

ぐらいに一笑に付されることでしょう。

 

でも、

こういう昭和なクライアントがいて

そのクライアントのもとで

一生懸命に仕事を実らせようとしている若い人がいて、

「なんでこんな薄っぺらい仕事してるんだ!」

というクライアントの想いと、

「なんでこんな無駄な時間を強いられるんだ?」

というメンバーの想いの狭間に立って

その潤滑油になっていることは、

やっぱり必要な仕事なのかな・・・と思いました。

 

こういう役目の人間もいないと

未来へのバトンは渡せないのだろうな。 

”みんなで汗かいてやってます!”みたいな感じを

伝える誰かがいないと。

 

今の時代、

こういう仕事をブラックっていうんでしょうね。

 

少し前。

僕は3か月程度に一回

エチゾラムという神経を和らげる薬と

ベンザリンという

中途覚醒をさせない睡眠導入薬をもらいに 

行きつけのとある病院に行きました。

いつものことなので3か月分もらえるのかな、

と思って行ったら、

2か月分までしか出せない・・・

と先生に言われました。

 

どうやら昨今の薬を使った事件や

国の医療費負担の圧迫などを鑑みて、

投薬管理をしっかり行うように

国から指示が出たようなのです。

 

「別に3か月出しても大丈夫なんですけど

ちゃんと指示を守らないと

病院のペナルティになってしまうんで・・・」

と申し訳なさそうに答える

僕と同年代と思しき女医さんに、

「お医者さんにも”やってる感”大事なんですね・・・」

と言ったら、

「そう!そう!やってる感が大事なんですよ」と、

わかってくれてうれしい!笑顔が返ってきました。

 

どんな仕事も組織で動いている以上

”やってる感”は大事なんだなあ、と思いました。

 

 僕は昭和の世代なので

この感じ、わかりますし普通について行けます。

でも若い世代にはもう理解しがたいことかもしれません。

きっとこういう価値観が

ブラックの温床になっているのだと思います。

世の中どんどん変わっていくでしょう。

ウェルカムです。

そうなって欲しいと思います。

でもその過渡期にあって

それをつなぐようなことも

僕らの世代の役目の一つなのかも・・・

と思った今日でした。

 

 

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