週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

おいしさに体がついていけないと、卵に悟らされました。@おっぽに亭こっこ

久しぶりに

八ケ岳アウトレットに行ってきました。

特にお目当てがあるわけではなく、

たまにはウィンドウショッピングでもして

じいさんに向かって加速する自分に

多少ストップかけんと・・・

ぐらいの感じです。

やっぱりショッピングというのは

若返らせる効果があるものです。

 

お昼ごろ到着して、

真っ先に目指したのは、

おっぽに亭こっこ」の八ヶ岳アウトレット店です。

 

八ケ岳に住む人なら

このお店を知らない人はいないんじゃないかと思います。

白州にあって、

有機野菜や非遺伝子組み換えにこだわった食材で作る

カレーやたまごかけご飯で有名なお店です。

 

八ケ岳に家を構えて2年近くなりますが、

行かなきゃ!と思いつつ、

今まで行かずじまいでいました。

 

今日はやっとこさそのアウトレット店に行ってきました。

 

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寒かっせいでしょうか。

ちょうど12時なのに、お客さんは誰もいません。

人ごみのきらいな僕には

ラッキー!です。

 

広々とした空間で、さあ噂のカレーを食べよう、

と思ったら、

テーブルの上に春限定の、

『春定食たまごづくし』(¥950-)とあります。

生卵、温玉、卵焼き、煮卵、

それに鶏の手羽先が一つついて

しかも生卵は食べ放題ではありませんか!

 

カレーのことなどすっぽり忘れて

もう鶏の卵の餌食になりました。

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これがその定食です。

朝食をほとんど食べない僕にとって

朝食を兼ねた昼飯にはピッタリです。

 

ここに4個分の卵がもうすでに入っています。

たんぱく質を取るにはもってこい!

 

生卵を割りました。

スーパーで売っている卵より

圧倒的な殻の硬さを感じます。

ああ、これが本来の卵なんだなあ・・・と、

実家のそばの農業高校に買いにやらされた時の

生みたての卵を思い出しました。

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ちょっとかき混ぜてごはんにかけて、

そこにお醤油を少し垂らして食べる。

それがここの食べ方らしいです。

その食べ方にならって卵かけご飯を口にしました。

 

小さい卵ですが

味は大きい!

 

普段はこういうものだと忘れていますが、

食材ってそもそも本来の味があります。

それをうまいと感じれば、苦いと感じたり、

酸っぱいと感じたり、甘いと感じたり、濃厚と感じたり、

いろいろな感じ方があると思うのですが、

その感じ方の多様性に気づかされる味です。

意味わからないこと言いましたが、

ああ、うまい!でした。

 

これはもう一個いただこう、と、

ご飯を半分残してもう一個卵をもらい

残り半分のごはんにに2個目の卵をかけました。

 

濃い目の味噌汁でお腹を整え

思いっきり満足して

アウトレットショッピングに出かけました。

 

ところが、しばらくすると気持ちが悪くなってきました。

吐くまではいかないですが

なんとなくめまいも・・・。

 

なんでだろう・・・?

と思ってちょい前の記憶をたどったら、

卵の記憶を拒否している自分がいました。

 

まあ、早い話が卵を食べ過ぎてしまったようです。

 

考えてみれば、合計5個の卵を食べたことになります。 

そりゃ気持ち悪くもなるわなあ・・・。

 

若い頃だったら卵なんていくらでも入りました。

高校生の部活の後などは

うまいと思う間もなく、

卵飲んでました。

 

それが、卵ってこんなにうまいんだ!

って思った今、

昔みたいに食べられない体になってしまった自分。

ああ、情けない~。

 

今の気持ちで昔の体に戻ったら

どんなにこの食べる瞬間が充実したんだろう・・・

と思うと、もう時すでに遅しです。

 

歳をとるということは

うまいという醍醐味に気づきつつ、

そのうまさを大量に摂取できない

体になっていくことかもしれません。

 

速く走れる、と思っても、

あれっと思うようなところで足がついていかず

転んでしまうようなものです。

 

だからこそ、余計にうまいと思って味わえる瞬間を

大事にするべきだと、

ちょっと気持ち悪い中で

新しい悟りを開きました。