人気街ランキングでは
上位3位に入る武蔵小杉。
再開発であれよあれよという間に、
タワマンがニョキニョキと
雨後の筍のように乱立している街ですが、
一方では増加し続ける人口に
駅のキャパが追い付かず、
朝夕は通勤客の渋滞が目立ち、
人気に陰りも出つつあります。
この武蔵小杉の駅前の再開発に
陰ながら携わっているのですが、
どんどん押し寄せる新住民と
昔ながらの旧住民、
そして世代を越えた交流が求められていて、
今日はそんな武蔵小杉で行われた
パンのマルシェに行ってきました。
場所は、
来年の秋をメドに街びらきが行われようとしている
「Kosugi 3rd Avenue」で、
「Bakery Living」と題されたイベントは、
かつての小杉3丁目通りを
東横線の話題のパン屋さんで埋め尽くした、
おしゃれなマルシェアベニューになっていました。
全国でそれとなくパンが話題になっているのは
わかっていましたが、
ここまで人気になっているとは知りませんでした。
10時イベント開始と同時に、
この行列です!
飛ぶようにパンが売れていきます!
それとなく聞こえてきたのですが、
結構多くの人が
遠くからやって来ているようです。
もうパンの追っかけです。
パンはもう食べるアイドルです!
でもそうなるのもわかります。
見るからにおいしそうです。
どのお店も包装やテーブルレイアウトに凝っていて
おしゃれです。
コーヒーやビールなどには
サードウェーブの波が来ていますが、
日本のパンにもまさにサードウェーブの波が来ているのを
肌で感じました。
僕は、すべてのお店でおすすめのパンを
ひとつづつ買いました。
一緒にいた仲間もいろいろ買ったので
みんなで一口ずつ分け合って食べたのですが、
どれもとても個性がハッキリしていて
おいしい、おいしい、の連発です。
パンって好き嫌いがはっきりするので
誰がどんな嗜好でいるのかわかるから面白い。
「俺、これ一番好き!」
「えー?うそー!私はこっち!」
みたいな感じで
お酒もないのに盛り上がりました。
そんなわがままな誰をも満足させる
”パンの福袋”ともいえる
「ミステリートート」なるものが
限定100個、売っていました。
オリジナルのトートバックに
各お店のパンがランダムに8個入って
3500円するのですが、
それも飛ぶように売れていき、
1時間後には完売です。
初めは、3500円で買うか~?
と思っていましたが、
目から鱗。
お米の消費量が減っているということで、
米文化の日本では危惧されていますが、
それに代わってパンの文化が発酵している。
それはある意味で進化の過程であって、
ラーメンとかウイスキーのように
それ以上に日本の当たり前の文化に育って、
やがて海外に「ジャパニーズパン」という視点で
アウトバウンドしていくのではないかと
確信した次第です。
さて、今日出展した
東横線人気のパン屋さんをご紹介します。
僕が個人的におすすめのパンをご紹介します。
●ヒンメル(自由が丘)
●目黒八雲むしぱん(都立大学)
●パン工場 寛(都立大学)
どのお店もバツグンのおいしさですが、
僕の好みの上位3位はこのお店でした。
もちろん誰にも違ったベスト3があると思います。
それを持ち寄ってワイワイ言いながら
パンを食べる。
出来ればそこにワインがあるともっといい!
なんだか新しいパンの楽しみ方を知ったような気がしました。
高所恐怖症の僕にとって
高層ビルが立ち並ぶ武蔵小杉は
ちょっとなあ~・・・でしたが、
こういうお店がたくさん軒を連ねるようになったら
武蔵小杉も天然酵母の効いたパンのように
素敵な街に膨らんでいくのかもしれません。