週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

北杜市は読書家に最高の街です。

ブログで知り合ったYさんは

大変な読書家の方です。

八ケ岳では南アルプスを眺めながら

日がな一日読書にふけることが

多いそうです。

かっこいいなあ~・・・。

インスタ映えするなあ・・・。

 

そのYさんが曰く、

「北杜市図書館を是非利用してください。

市民じゃなくてもタダで本を借りられますし、

トートバックまでもらえます!」

 

金曜の裁判所事件を引きずり

昨日八ヶ岳に入り、

今日は僕の気分を絵にしたような

どんよりとした曇り空の中、

何もしないと落ち込むので

そうだ、京都へ行こう!

とばかり、

Yさんから教えていただいた

北杜市図書館に行ってきました。

 

北杜市には8つの市の図書館があるのですが、

僕が今日行ったのは、家から一番近い

「金田一春彦記念図書館」です。

www.yamanashi-kankou.jp

ひまわり市場のすぐ近くです。

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日本語研究の第一人者と言われた金田一春彦博士が

生前収集された約22000冊余りにおよぶ資料を

収蔵しており、

その中に併設されている図書館です。

 

入ると中はとても広いです。

いわゆる図書館の奥には

金田一先生の蔵書や資料が展示されていて

ちょっとした博物館でもあります。

 

貸し出しされている図書はというと、

小説や雑誌、CD、DVD、

新書、文庫はもちろんのこと、

全集や郷土資料なども

たくさんあります。

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特に小さい子供向けの本は充実していて

キッズスペースなんかもあったりして、

家族にはもってこいの環境ではないですか!

 

日曜日の午後だというのに

人影はまばら。

最新刊や売れ筋を前面に押し出してくる

どこぞの大手書店とは全く違い、

静まり返った中で

ただただ懐かしい本の背表紙を見渡しているだけで

新鮮な空気を深呼吸した気分になります。

なんだか身の丈サイズの古本屋に入った感じ・・・。

 

読みたい本があったわけではありません。

たとえ読みたい本があっても

ここに来たら忘れてしまうでしょう。

僕は今何を読みたい気分なのだろう?

本を探しているうちに

自分を探している自分に気づきました。

 

そうして過ごすこと1時間。

やっと見つけた本は、

江國香織さんの芥川賞をとった本と、

ビートたけしさんの詩集(!)と、

潮凪洋介さんの自己啓発本の

3種類。

不況とはいえ

1日あたり200冊程度の本が出版されている現在、

気づかないで素通りしてしまう本の方が

圧倒的に多いでしょう。

そんな素通りしてしまった本ばかりが

並ぶ図書館は、

かつての”知の倉庫”というよりも

”気づきの公園”のようで、

数人の人が椅子に寝そべったり

読書に耽っていたり、

ひだまりのような空間でした。

 

初めて借りる僕は、

まずは利用カードを作らされました。

簡単です。

書類に住所と連絡先を記入し

免許証などの証明書を見せるだけ。

北杜市民かどうかは全く関係ありません。

 

本や雑誌の貸し出し数量は、15点。

貸出期間は22日間です。

連絡すれば、さらに1週間の延長が可能です。

平均すると2週に一回ぐらいの割合で

八ケ岳に来ている僕には、

ちょうどいい間隔です。

 

今日本を借りて家に帰り、

ウッドデッキに椅子を出し、

なんとなくドリップで淹れたコーヒーを飲みながら

本を読んでいたら、

あっという間に暗くなってしまいました。

 

ああ、こういう過ごし方、いいなあ~~~

 

これから新緑の季節、そして夏へ。

でもパワフルに体に汗をかくのではなく

静かに脳に汗をかく、

そんな過ごし方がお金をかけずできる八ヶ岳にいること、

なんとなく自分は恵まれているなあ、と思いました。

 

北杜市はほんと、子育てにいい街かもしれないです!

 

PS:

でも、Yさんおっしゃっていた

トートバックはもらえませんでした💦