昨日の日曜日は
魚沼で田植え体験をしてきました。
地域おこし協力隊員として魚沼で活動中の友人が、
地域(横根地区)の米をブランド化させ、
交流人口を増やしたいということで立ち上げた
「横根米オーナー制度」というのがあり、
僕は一口だけ会員になっています。
それは、簡単に言うと、
オーナーになれば
田植え体験や稲刈り体験に参加でき、
自分が植えた米を精米して送ってくれるというもの。
一口当たり3万円で、
30キロのお米がもらえます。
昨日はその田植え体験の日でした。
朝の新幹線で浦佐まで行き
迎えに来てくれた友人のクルマで走ること1時間。
魚沼・横根地区の田んぼは晴れ渡っていて
東京より暑いぐらい!
八ケ岳とは違ったやさしい田園風家に
こころが和みます。
遠くの山々にはまだ雪が残っていました。
一息ついたところで
いよいよ田植え開始です。
ゲゲー!ここ全部植えるの?
と思ったら、
体験用の区画にはもう機械で7割がた植えられており
残り3割のスペースが体験用に空いていて
そこに植えていくというものでした。
そうですよね、素人相手の”体験”ですから・・・💦
まずは稲が縦横に整列するように
鋤のような道具で植える道筋をつけます。
そうしてできた道筋に沿って
苗を植えていきます。
これが苗です。
こうやって左手(利き手じゃないほう)に苗を持って、
3~5本程度をむしり取って
泥の中に3センチほど植え付けていくのです。
泥は柔らかいのでスイスイ植えていくことができます。
しかし、何といっても大変なのは
この泥の中、腰を曲げながら足を進めていくことです。
僕はギックリ腰持ちなので
正直無理だと思っていました。
友人にも「やめたほうがいいぞ」と言われたものの、
ここまで来た以上
せめて田んぼの中に入った実績ぐらいは残さんと・・・
と思って気合で泥の中に入ったら
意外と大丈夫。
それでちょうどタイトなスカートをはいた若い女性が
落ちたものを上品に拾うように膝をそろえて曲げて
おそるおそる苗を植えてみたら
腰痛サポートベルトがよかったせいか
いい感じで植えることができました。
ゆっくり進んでちょん。
ゆっくりまた進んでちょん。
・・・
指導してくれた農家の人の1/5ぐらいのスピードでしたが
割り当てられた苗を全部植えることができました。
農家の人、きっと笑って見ていただろうな。
おかまみたいなおっさんのぺっぴり越しに・・・
写真の左の方は、もう既に機械で植えられていたところで、
右半分が今日手で植えたところです。
足跡が残って苗もあっちこっち向いていて
くたびれている感がありますが、
全然OKとのこと。
むしろ機械よりも手で植えたほうが
苗を丁寧にむしり取るせいか
成長がいいとのことでした。
田植え作業自体は1時間もなかったですが、
それでも終えると
汗びっしょり。
そうすると待ってましたの乾杯タイム!
田植え後の汗をかいた体に
ビールは最高。
晴れ渡った魚沼の青空に
汗は気持ちよく吸い取られていきました。
遠くの山並みにはまだ雪が残っているし
いい天気で田植えができたし、
今年も豊作になるといいですね・・・
と言ったら、
農家の人は、いや今年はもう期待していない、と、
意外な返事が。
というのも、
今年は雪が少なかったかららしいです。
これで空梅雨とかだったら
たぶんダメだろう・・・とのこと。
まだ山に雪が残ってるじゃないですか?
と聞いたら、
そもそもあの雪は
先月季節外れのようにドカ降りした雪で
いつもにはない事なので
あれが地下水になって田んぼに来るときに
どのような影響があるかわからない、
ということでした。
雨が降らなくてもダメだし
降り過ぎてもダメ。
変な時期に降ってもダメ。
これに読めない台風などのことを考えると
米作りがいかに大変なことか!
計画通りになんていかないことか!
八百万の神様が
ちゃんと調和してくれることを祈りつつ、
先人たちの智慧と工夫に圧倒されつつ、
それを受け継ぐ農家の人たちの努力に
頭が下がる一方でした。
来週は若い女性や子供たちも
田植えに来るらしいです。
日本の食文化を知りたければ
田植えをすればいっぱつでわかる。
そう思った田植え体験でした。
そしてなによりうれしかったのは、
ギックリ腰持ちの僕でも田植えが出来たということでした💦
秋には稲刈りに行ってこようと思います。