週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

高遠そばの本家本元を味わう。

以前仕事で会津に行った時

みんなで食べた蕎麦がおいしかった。

「高遠そば」といって

辛味大根で食べるその辛さが

蕎麦の香りと歯ごたえを引き締める感じで

それまで食べたことのない美味さを感じました。

 

ただなんでこの蕎麦が

「高遠そば」と呼ばれるのか、

多少不思議に思いましたが

気にすることもしませんでした。

 

あれから10年ぐらいたったでしょうか。

 

週末長野の伊那の分杭峠でゼロ磁場体験をした帰り、

高遠市を通った時、

ここは蕎麦が有名だと聞いていたので、

高遠を代表する蕎麦屋

ますや」に寄って行きました。

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 午後1時半ぐらいだったので

当然空いているだろうと思ったら、

意外にも駐車場はほぼ満杯。

待つ人こそいなかったですが

お店の中もほぼ満席でした。

 

メニューをみて

一番人気とある

高遠そばを注文。

焼き味噌と辛味大根、ネギを

つゆに溶かして食べる、という

独特の食べ方です。

 

この焼き味噌を・・・、

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半分ほどつゆに溶かします。

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これに好きな分量の辛味大根とネギを入れて

そばをつけていただきます。

 

これがそばです。

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更科と田舎そばの中間を行くような

ちょうどいい色合い。

何もつけずに口にすると

かなりしっかりした歯ごたえの中に

そばの旨味が凝縮されているのがわかります。

 

まずは焼き味噌を溶かしたつゆにつけて

ほおばりました。

 

ムムムっ・・・?

味噌の味が強くて

そばの微かな香りが消されてしまっているように思いました。

そんでもって次に

焼き味噌を溶かしていないつゆに

辛味大根とネギを入れて

それにつけて食べたら、

一気に10年前に会津で食べた

「高遠そば」の記憶がよみがえってきました。

 

そうか!

これが「高遠そば」の本家本元だったんだ・・・!

 

注文した「高遠そば」は1200円。

ざるが2枚つきますが、

若い人だったら5~6枚ぐらい軽くいけるでしょう。

 

量が少なめ、ということもありますが、

それ以上においしい、という意味で。

 

「高遠そば」は

信州高遠の御殿様が会津藩主の御殿様となって

赴任したときに伝えたとされているようです。

 

伊那と会津。

いくつもの山を隔て

随分離れていますが、

ここにこんな交流のドラマがあったとは

気づきませんでした。

 

福島出身の僕にとって

意味もなく少しうれしくなりました。

 

でも、焼き味噌とそばは

ちょっと僕の口に合わなかったかも・・・。