週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

”素の清里”が味わえる「そば処清里 北甲斐亭」@清里

僕が会社に入社して

駆け出しのコピーライターだった頃、

そう、バブル真っ盛りの時期で、

当時は糸井重里さんとか有名コピーライターが

一筆1000万と言われた時代で、

みんなそんな有名コピーライターになりたいなあ、

と思っていた頃のことです。

 

誰が書いたかはわかりませんし、

内容も確かではないのですが、

とある牛乳の秋の広告で、

 

「夏一過」

というキャッチフレーズのもと、

「夏休みが終わって

観光客が去っていきました。

牛たちもようやく落ち着いて

おいしい牛乳を出しています。」

みたいなボディーコピーがあって、

ああ、いい広告だなあ・・・

と、今でも覚えています。

 

夏一過、ではないのですが、

バブル一過、というべきでしょうか。

 

死ぬほど若者が押し掛けた清里は、

30年以上たったいま、

悲しいぐらいさびれています。

 

でも落ち着いて歩いてみると、

当時の面影を残しつつも

今でも着実に営業しているお店があります。

それらのお店に共通して言えるのは、

”素の清里”が残っていることだと思います。

 

歴史のほどはわかりませんが、

”素の清里”を醸し出すお店に

先週末、一人行ってきました。

 

国道141号線から東側に行った

山間のポツンと一軒家的な蕎麦屋、

「そば処清里 北甲斐亭」です。

kitakaitei.com

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11:00開店、と聞いていたので

11:10ごろに行きました。

すると既に3組ぐらいのお客さんが

店が開くのを待っています。

聞いたら、最近開店時間が

11:30に変更になったのだとか・・・。

 

仕方ない、20分ほど我慢しましょう。

 

さて、そうして案内された店内は、

天井も高く、

テーブル席も座敷席もあって、

そこそこ広く明るく

とても気持ちいい清々しい雰囲気です。

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この青のユニフォームの方が

蕎麦打ちから調理、

場合によっては接客までしてくれています。

 

お時間いただきますけど、いいですか?

 

もちろん、いいですよ。

 

そうして座敷に案内されて、

僕は評判の

「山野菜天ざるそば」(¥1,350-)を注文しました。

 

待つこと10分、

全然早いじゃないですか!

 

やってきたのが、これです。

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天ぷらの盛りが大盤振る舞い!

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そして、天ぷらに負けないほど

お蕎麦も山盛り!

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濃い目のつゆに1/3ほどつけて

ぞぞぞーっといただきますと、

ちょっとボソボソ感の中に

田舎そば独特のうまさや香りが広がります。

 

のどごしの上品さ、を問うと

ちょっと違うかもしれませんが、

蕎麦本来のうまさを問うと、

これが蕎麦というものなんだ、

と再認識させてくれる、

目から鱗の発見があります。

 

クルマを数分走らせれば

バブルへGO!の清里繁華街です。

当時このお店あったかどうかはわかりませんが、

(というか、なかったと思いますが)

僕の思っている清里のイメージを

いい意味で裏切ってくれました!

 

バブルが去って落ち着いた清里。

その素の顔をのぞかせてくれるお店でした。

 

多分今の若い子供たちに

バブル時代の清里を話しても信じられないでしょうが、

こういうお店に行って

新しい清里イメージを

どんどん膨らませてほしいな。

 

僕らの年代もそうですが、

むしろ若い世代にぜひ来てほしい。

 

ちなみに、そば打ち体験とかもやっています「!

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