週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

新宿の上空を飛行機が飛んでいた。

昨日の夕方

家の近くを歩いていたら

空がゴオオオーっと

地鳴りのような音を立てたので

ビックリして見上げたら

飛行機がかなりの大きさで南南東方面へと

飛んで行った。

 

新宿でこんなに大きく

飛行機が飛んでいる姿を

見たことがないので

ビックリしたが、

別段気に留めずにいた。

 

そして今日の夕方のこと。

 

やはり同じ時間帯に

ゴオオオーっと音を立てて

飛行機がすぐ上空を飛んで行った。

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しかも、

何機も立て続けに飛んでいくので

怖くなった。

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これはただごとではない!

と思ってスマホを調べたら、

わかった。

 

3月29日から本格的に運用し始める

羽田新ルートのテスト飛行だったのだ。

 

このルートで行くと、

新宿上空でおよそ1000m、

渋谷上空でおよそ700m、

大井町上空でおよそ340mと降下していって

羽田滑走路に着陸することになるという。

東京タワーが333mだから

大井町付近では

東京タワーと同じぐらいの高さで飛ぶことになる。

 

どれだけ巨大にみえるのだろうか。

どれだけの音が響くのだろうか。

 

なんでわざわざ山手線をなぞるように

高層ビル街の上空を飛行するのか、

と思ったが、

当然いろいろなリスクを考えても

それが一番いいルートだと

専門家たちが判断したのだろうから、

僕がそんなこと言っても毛虫の鳴きごとのようなものだろう。

それにもしも新宿や渋谷を飛ばなくても

どこかの街の空は

犠牲になる。

 

幸い昨日と今日、

新宿上空で耳にした音は

それほどでもなかった。

 

そう思ったら、

沖縄の米軍基地周辺に住む人々の辛さが

自分ゴトのようにわかってきた。

しかも、民間ではないのだ。

 

新宿というと

いつだってものすごい人で

混雑しているのだが、

空を見上げると

高層ビルのずっと上を

静かに悠々と青空が広がっていることが多く、

僕は新宿の青空が好きだ。

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八ケ岳と東京を行き来して思うことは、

東京の空は広い、ということだ。

人ごみは大嫌いだが

東京での暮らしの多くを

結構空に救われていることがわかった。

 

その空を

何の遠慮もなく

泥を塗るように飛行機が飛びまくると思うと

なんだか許せない。

 

八ケ岳の山小屋でも

遥か上空を飛行機が飛ぶことがあるけど

機体は見えずに

飛行機雲が見えるだけ。

 

上を向いて歩こう、

涙がこぼれないように。

 

そう歌った坂本九さんは

空から落ちて亡くなった。

 

あらためて巨大な鉄の塊が

空を飛ぶことの異様さと

恐ろしさを感じた。

 

飛行機会社のマイレージ、

もうやめよう・・・。