週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

東京のオフィスにはなくて、八ヶ岳のオフィスにあるもの。

先週末のこと。

夕方6時から渋谷のT不動産で打ち合わせのあと、

T不動産の仕事仲間のTさんが

新しく引っ越したうちの会社の上の階を見て行ってください、

というので、

どれどれ・・・とばかり見てきたのですが、

いやまあ、今どきのオフィスはすごいですね。

 

自分のデスク、なんてものはもう古い。

行くとシェアオフィスになっていて

社員はみんな思い思い自分のPCを持ってそこに行き、

黙々と調べたり書いたりメールしたりしています。

 

電話の声など聞こえません。

フロアの一角にはカフェコーナーがあって

自由にコーヒーを入れて飲むことができます。

広いオフィスにはあちこちに緑があって

そのどれもが造花ではなく本物の植栽。

入り口付近にはモニターがあって

環境映像やら会社のPR映像などが流れていて、

そこにいる社員の服装は自由なので、

とても不動産会社とは思えません。

 

さらにその上の階に行くと

そこは社員が自由にお酒を飲むことができる

ラウンジがあり、

隣には男女それぞれのトイレのほか、

ジェンダーレストイレというのがありました。

 

思わず、

敢えてジェンダーレストイレに入る人はいるの?

と聞いたら、

そういう時代だということの象徴です、

と力説されました。

 

それで最後に屋上にあがったら

そこは屋根のないリビング状態で、

春や秋などの天気の良い日は

とても気持ちよさそう・・・!

 

夜の眺めはというと

眼下に渋谷の街がおもちゃ箱のように広がっていました。

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そして今日。

別の仕事の打ち合わせでT自動車の東京本社に行ったら

テレビ会議でした。

最初の頃テレビ会議にはとても違和感がありましたが、

最近は結構慣れてきたので

何の違和感も感じません。

遠くにいる相手の表情や

声のトーンなども良くわかるので

紙ベースのかつての”議事録”なんぞは

全く意味をなさないなあ、と思います。

 

この週末から今日にかけて

最近のオフィス環境を見ていて思うこと。

 

距離の壁をなくそうとしている。

自然との壁をなくそうとしている。

人との壁をなくそうとしている。

 

僕らが若かりし頃とは

随分と変化しているなあ~

なんて感心していたのもつかの間。

でも、僕がオフィスにしている山小屋と変わんなくね?

と気がつきました。

 

山小屋には東京からノートPCを持ち込んで

仕事やメールに没頭しています。

Wi-Fiを飛ばしているので

スピード感は東京と一緒です。

 

コーヒーが飲みたくなったらお湯を沸かして飲めばいい。

 

環境映像を流したかったら

TVモニターをつけて

amazon primeなんぞを流しとけばいい。

 

緑が恋しくなったら

窓を開けてテラスに出たら目の前が森。

 

夜景が見たかったら

夜空を見上げればよい。

 

お酒が飲みたくなったら

冷蔵庫を開けて好きなものを飲めばいい。

 

もちろん服装は自由。

 

ジェンダーレストイレ?

そもそもトイレは男女兼用。

一つしかねーし。

 

まだ山小屋ではやったことないけれど

膝を突き合わせて会議がしたかったら

PCでテレビ会議をやればいい。

 

ということは、

山小屋が最先端のオフィスではないか?

この、築30年に手が届きそうな山小屋が!

 

東京のオフィスと唯一違うことというと、

人の出入りがないことだけでしょうか。

仕事をシェアしている実感がないことが

東京のオフィスにはあって

八ケ岳のオフィスにないことです。

 

それを埋めるために

敢えて東京にいようと思わないのは

年のせいなのか

人間関係に疲れているせいなのかわかりませんが、

週末山小屋で仕事をする自分は

意外と最先端を行っているんじゃね!

なんてほくそえんだりして・・・。

 

この週末は

春の訪れを感じたくて

八ケ岳に行く予定です。

 

東京のオフィスにはなくて

八ケ岳のオフィスにあるものは、

これなんですね~。