週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

八ヶ岳のカレーの魅力とは?@「OWL」(八ヶ岳)

3週間ぶりの八ヶ岳です。

3連休とあって

今日の中央高速はものすごく混んでいました。

 

およそ10時に高速に乗って

須坂ICを降りたのは

午後の3時ぐらいでした。

 

途中のコンビニでサンドイッチなんぞで

中途半端に腹ごなししたものの、

せっかく八ヶ岳に来た以上

八ケ岳を満喫したいです。

 

ですので

別に食べても食べなくてもどっちでもいいけど・・・

みたいな腹に喝を入れて、

以前から気になっていた日野春駅徒歩4分のカレー屋さん、

OWL」(アウル)に、

3時半ごろに入りました。

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風がとても強い。

吹き飛ばされそうになりながら

ドアを開けると

お客さんは誰もおらず

窓から差し込む光と

コチコチと時を刻む柱時計が

僕ら二人を迎えてくれました。

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ご主人らしき人が注文を取りに来ました。

僕は3種類のカレーが楽しめる

「トリプルプレート」(¥1,580-)を、

妻は「ムルギカレー」(¥1,080-)を、

それぞれ注文。

 

果たして調理をしているのだろうか・・・?

と思うほど店内は静かで、

でも8分後には間違いなく

注文した料理がやってきました。

 

手前がトリプルプレート、

奥がムルギカレーです。

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とくにこのトリプルプレートは

豪華です。

ムルギカレー、キーマカレー、野菜カレーの3種全部が

楽しめるのです。

 

これがキーマカレー。

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これが野菜カレー。

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付け合わせのサラダもとてもカラフルでおいしそう!

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カレーをそれぞれを少しずつ口にしました。

 

そのどれもが辛さの中に優しさがある感じ。

味は間違いなく日本の出汁の効いたカレーではなく、

エスニックな香辛料をブレンドさせた

本格派ですが、

どこか心音に優しさというかまろやかさを感じます。

ガツンと汗をかいたするようなスパイシーさは

あまりないですが、

ぼーっとあったまることができる

癒し系のカレーです。

僕らが大好きな「かるみれんげ」とは

また違ったおいしさです。

 

カレー屋さんなのでカレーに目が行くのは当然ですが、

びっくりするほどおいしかったのは

この「丸ナン」です。

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薄いピザ生地のようなナンではなく、

ねっとりとふくらんだ

パンのようなナンです。

 

いや、これ、パンでしょ?

ナンなの?

これまで食べたことのない食感です。

 

見ると「コンプレ堂」とのコラボレーションで生まれた

ナンだということがわかりました。

 

なるほど!

ナンとパンのあいのこなんですね。

ナパンといった感じでしょうか💦

 

単品でたのむと¥180-とありましたが、

いや、もう全然その価値ありです。

このナンをひまわり市場で売って欲しいと思うぐらいです!

 

 

すっかりお腹いっぱいになってお会計。

 

ふと目をやると

アコースティックなベースが

奥に飾られていました。

 

エレキベースでもなく

ウッドベースでもなく

その中間にある佇まいは

とてもかっこよくて、

思わず「え、これ初めて見ました!

めずらしいベースですね!」

とマスターに聞いたら、

「ちょっと目にしないベースで

去年かな?おととしだったかな?

思わず買ってしまいました・・・」

と、はにかんだ笑顔で教えてくれました。

 

さらに会計の場所のテーブルを見たら

所狭しとペットの里親募集の貼り紙が

張ってありました。

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そこから詳しく根掘り葉掘り会話が弾むことは

ありませんでしたが、

おおむね察しがつきます。

 

オーナーはアーティスト系なのではないでしょうか。

人と関わり合うことに対して

決して積極的ではありませんが、

だからこそ興味とか価値観に合致すると

とことんまで奥深く信念を抱いたりしている方なのです。

それだけ底知れぬ優しさを秘めているのです。

 

僕はこういう人に惹かれてしまうタイプでして、

また来ることを約束して

お店をでました。

 

八ケ岳はパンの激戦区で有名ですが、

激戦してはなくても

とても感動的なカレー屋さんもたくさんあって、

パンのように食べ比べで評価できるような味ではなく、

そろぞれの個性を、おいしいかまずいとか

そういう指標を越えて

楽しめるカレー屋さんが多いのが特徴です。

 

今現在、僕が八ヶ岳で体験したカレー屋さんで

記憶に残っているお店をご紹介します。

● mountain mountain

● かるみれんげ

● モコカフェ

 

ネットをたたくと

ウィラアフガン」や「萌木の村ROCK」などが

当然のようにトップに登場し

もちろん個性爆発、八ヶ岳を代表する名店ですが、

その陰に隠れて

いぶし銀のように

かといって伝統と先進を自分なりに追求し、

カレーをこころで表現している食のアーティストたちがいることを

僕は敢えて八ヶ岳の魅力だと思っています。