”ふるさとは遠きにありて思うもの”と、
室生犀星はよくぞ言ってくれたもので、
2時間半でついてしまう八ケ岳も
コロナで行けないと思うと遠くに感じてしまい、
そうなると今度行ったときは
あそこをああしたいとか
こうしたいとか、
妄想ばっかり膨らんでしまうものです。
いろんな妄想が渦巻く中で
最近一番頭を占め始めているのが、
”隣の土地を買ってみたらどうか?”
という妄想です。
僕の山小屋の南の庭は雑木林ですが、
その雑木林の西側の隣の土地、
およそ100坪が、
手入れされた様子もなく
放置状態が続いています。
ちょうど笹が生えているところです。
2年半前に山小屋を買ってから
所有者の方を一度も見たことはありません。
去年あたりに、
もしもここがうちの土地だったら
畑とかできるね・・・
なんて冗談で話していたのですが、
今年に入って、
ひょっとして所有者も売りたくても売れずに
困ってるんじゃないの・・・?
みたいな話に発展し、
先月山小屋に行ったときに
別荘地の管理人に聞いてみたら、
確かに所有者はいるのだけど
見かけたことがないとのこと。
そんでもってもしもその気があるのであれば
所有者にそれとなく聞いてみますよ、
と言われました。
そう言われると俄然その気になるもので、
いくらだったら買うか、
「100万以下だったら買いだよ」
「そりゃそうだけど
この辺の相場から言ったら坪2~3マン、
やっぱり200万ぐらいは最低するでしょ」
「いやいや、事情があればわからないよ、
先方にもいい話だったら安くしてくれるかもよ」
「確かに・・・!」
って、相手のふところを勝手に妄想しているけれど、
そもそも自分のお財布に
そんなお金ないでしょ!!
さらに、
「もしも買ったら整地して奥に果樹を植えて・・・」
「果樹だったらブルーベリーとかいいね」
「あとは南の日当たりのいいところでは
高原野菜とか」
「自給自足的生活かな」
「そもそもどんな植物が育つか、
Jマートにいってみよう!」
なんて行ってはみたものの、
週末月2回程度来るぐらいで
何が自給自足よ!!
誇大な妄想だけあって
はなはだ現実とは乖離しているのですが、
経済的にもライフスタイル的にも
もう少し見通しが立つようなことになれば
一度所有者に打診してみるのもありかな、と、
最近出たばかりの季刊誌、
「八ヶ岳デイズ」を東京で読みながら、
ちょっぴり本気になりそうになっています。