週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

ひとそれぞれのソーシャルディスタンスに神対応の店員

昨日近所のスーパーに

買い物に行った時のこと。

いくつかあるレジはどこも7~8人ほど並んでいて、

僕もとあるレジの列の最後尾に並びました。

すると前のおばさんが振り返って

こちらをジロジロと舐めるように見てきます。

あまり気にしなかったのですが、

マスクで覆われていても

その目が明らかに不快感を示しており

まるでばい菌を見るような目つきです。

あれ、俺、何か悪いことしたかなあ・・・?

と思って、

自分の身の回りをチェックしたのですが、

マスクもしているし、

特に迷惑なようないでたちではないはず。

それでもジロジロと嫌悪感丸出して

見てくるので、

他の列に目をやったら、はたと気がつきました。

前後の人と1メートルほど離れるようにと、

通路には1メートルほどの間隔で

テープが貼ってあり、

僕の足は足半分ほどはみ出していたのです。

ソーシャルディスタンスを犯していたようです。

気がついて少し下がったら、

よろしい、とばかり

睨みが減りました。

 

間もなくそのおばさんが会計の番になりました。

するとちょうど隣のレジでは

若いカップルの会計が始まりました。

二人はマスクはしているものの

ペチャクチャと動作を交えて

楽しそうにじゃれ合っています。

その腕がおばさんにかすかに触れました。

おばさんは振り返って

二人を舐めるように見回し始めました。

マスクの下はものすごい形相なんでしょう。

いや、聞こえなかったけど

文句の一つや二つは言っていたのかもしれません。

しかし、若い二人にはどこ吹く風。

そんな視線に気づくはずもなく

おかまいなしにおしゃべりしています。

 

”自分の世界にバリアを張るおばさん

VS

自分の世界に入り込んでいる若いカップル”

こんな微妙なバトル寸前の空気を読んでいるのは

僕だけだではないか・・・。

さあ、この対決、果たして表面化するのだろうか?

とドキドキ思って見ていたら、

そこに店員さんがやってきて、

「現在レジが大変混雑しております。

少し距離を置いてお並びくださ~い。

ご迷惑おかけしますが

ご協力よろしくお願いいたしま~す!」

と手をメガホンにして叫び出しました。

その声に

おばさんは

下ろしていたバリアをはがされたように

睨むのをやめ、

若いカップルは

我に返ったようにおしゃべりをやめ、

おとなしく会計を済ませて行きました。

 

コロナでなんとなくみんなこころが

ささくれ立っています。

ソーシャルディスタンスというものが

いかに人それぞれなのか。

そしてそのバラバラの距離感を

図ったように一瞬にして埋めることができる

店員の神対応。

こういう見えないところで

汗をかいているひとたちにこそ

日本からのボーナスです、と言って

たくさんのよう給付金が行かないかなあ・・・。

SNSとかで

そんな”いいね!”を集めた人たちに行くような、

”いいね!ポイントマネー”みたいな仕組みがあったら

世の中潤ったりしないかなあ・・・

 

おしまい。