週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

のどかな都心を散歩する

あまりのいい天気に誘われて、

今日は少し長めの散歩に行ってきました。

家を出て千駄ヶ谷の駅を通り、

北参道から境内に入り本殿を参拝し、

原宿駅に抜け、

また千駄ヶ谷駅を通って家に帰る、

というコースです。

 

すれ違う人はまばら。

千駄ヶ谷の駅は無人駅のよう。

こんな千駄ヶ谷は初めてです。

 

さらに歩いて明治神宮の北参道口に着きました。

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森の神様に誘われるように

境内に入っていきました。

 

マイナスイオンを感じながら

こんなに人気の少ない明治神宮は初めてです。

しばしマスクを外して深呼吸しながら歩きます。

 

本殿に到着です。

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本殿の隣には

鮮やかな緑色の若葉が茂る大きな楠が

見事に青空を切り取っていました。

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あまりにおだやかでのどか。

日本中が、世界中が、

人類未曽有の危機に直面しているとは思えないほどです。

でも青空の中から聞こえる

姿を見えないヘリコプターの音が、

静寂さを奇妙に際立たせます。

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心を落ち着けてコロナウィルスが消えるのを祈り、

今度は原宿駅に向かいます。

 

原宿駅舎は新しくなっていました。

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そして旧駅舎はというと、

まだそのままの形で隣にありました。

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予定では防災基準の問題があるので

オリンピックのあとにいったん解体され、

同じ場所に同じようなデザインで再現されるとのことですが、

オリンピックが延期された今、

いつ出来るのだろう?

大正13年に出来た東京都内最古の木造建築の駅舎は

生まれ変わるときを静かに待っていました。

 

そこから竹下通りに入りました。

普段はおじけづいてしまい入れない竹下通りも、

すんなり入れます。

そしてここも信じられないような静けさです。

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人通りも開店しているお店も

普段の1~2割、といったところでしょうか。

わずかに雑貨屋さんやブティックなどがやっていて、

店員さんがいつもと同じように

店を飾っていました。

 

あいかわらず空からはバラバラバラと

ヘリの音が聞こえます。

どこかのメディアのヘリでしょう。

きっと空から撮影して、

「都心はまるでゴーストタウンのごとく

人気がありません・・・」

なんて報道するんでしょう。

 

でもね、

街は決してゴーストにはなっていません。

空から見たらガラガラでしょうけど

歩いてみたらわずかだけどこの街を好きな人たちが

街に息吹を吹き込み続けてくれています。

売れても売れなくても

店に出て街を元気づけている人たちがいます。

いつもは絶対入ることができない

ハデなTシャツショップに足を踏み入れ、

子供のおみやげを買うようなふりをして

店内を見渡りして・・・。

 

1時間ほど歩いたのでお腹が空き、

途中のハンバーガーショップで

ハンバーガーを食べました。

 

お腹いっぱいになってまた歩き始めると、

ヘリの音はもう聞どこかに行ってしまったようです。

日差しは強く、

Tシャツの人も見受けられました。

コロナは紫外線に弱い、という話もあるようです。

地球の力、自然の治癒力が

いつかは人間の味方になってくれるような気がしてきました。