週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

病院に行かずして処方してもらった。

持病の一つの

痛風治療のために、

月に1回近所の病院に通っているのですが、

先月行ったときに、

コロナ禍の緊急事態で

いま特別に電話で薬を処方できるので、

次回は電話いただければ薬を出します、

と言われました。

 

おおお、ラッキー!

ということで、

薬が切れそうになった昨日

病院に電話しました。

 

「いつものお薬ですね。

ちょっと待ってください・・・

あ、先生に変わりますね」

と、看護婦さんから担当医のYさんへ。

「Yです。Kさん(僕のこと)、

調子はどうですか?」

「いつも通り変わりまりません」

「そうですか、じゃあいつもの2種類を

1か月分出しますね」

「はい。お願いします」

「じゃあ、お大事に~」

 

会話は以上おしまい。

ものの10秒ぐらいでした。

 

対面して診察を受けるときは

血圧を計ったり

血液検査の値を説明してくれたり、

それに昔話や世間話なんぞも混じり

なんだかんだで7~8分の診察時間になるのですが、

いや~物足りないぐらい早い。

 

病院に行っていないので

いつもの診察料、600円はゼロに。

かかったのは薬代だけでした。

 

僕のような患者さんは

結構いると思います。

毎回薬をもらうためだけに

2時間とか3時間病院で費やすのを

バカみたいと思っていたのですが、

それは医者も同じようで、

担当医のYさんは

以前診察に行ったとき、

「1か月に数千人の患者さんを診ると、

もう覚えきれなくて・・・」

といって、

「ところでKさん(僕のこと)、

今日はどうしました?」

 

どうやら僕のあまり日本にはないような

濃い顔は印象に残っていても、

どんな病気で通っていたかは忘れてしまったようです。

 

「僕のような薬もらうためだけの患者さんは

電話やメールで処方するとか、

3か月分まとめて処方するとか、

そういうことはできないんですかね・・・?

そうしたら診察数も減って

顔と病名が一致するでしょう」

と笑ったら、

「そうなんですけど

法律が許してくれないんですよ・・・」と、

医者のグチを語っていました。

 

コロナ禍が去ってまた診察に行くとき

彼はまた僕がなぜ来たか忘れてしまうと思います。

そこでまた思い出し

「Kさん(僕のこと)のことは僕がバッチリ診ます!」

といって

親指を立ててグー!を出すのでしょうが、

その何とも言えないいい加減さというか

緩さというか医者らしくない態度が、

妙に人間臭くて好きなんですよ。