ロケや撮影ができないせいか
テレビ番組がこぞって
名場面・珍場面・懐かしの映像を特集し始めました。
それと僕のブログも同じで
どこが”雑木林に囲まれて”なの?
と思わせる内容が続いていたので、
ここら辺でこれまでの八ヶ岳を振り返り、
自分なり印象に残っているレストランを
ランキングにしたいと思います。
題して・・・、
「コロナが去ったらもう一度行きたい
八ケ岳南麓記憶に残るレストランベスト15」。
とはいえ八ヶ岳と二地域居住を始めて3年足らず。
まだまだ知らないお店や
行きたくても行けてないお店がたくさんあり、
またなんでもおいしく思ってしまう
雑食性の性格なので、
いわゆる舌の肥えたグルマンには
なんじゃそりゃ?のランキングかもしれませんが、
知らない土地でドキドキの行ったり来たりの中で
出会ったのは味ばかりではなく
人柄だったり店の雰囲気だったり、
そんな環境も含めての採点ですので
そこはぐるなびじゃない面白さを
感じていただければと思います。
ご存知リゾナーレ八ヶ岳の中にある
本屋さんも兼ねたカフェです。
代官山の”大人蔦屋”みたいなポジションでしょう。
なんでいきなりここが15位なのかというと、
僕はずっと八ケ岳まで来ておしゃれなカフェなんて
必要ないだろう。
テラスでコーヒーを飲めばいいじゃん!
と思っていて
まったく足を運んでいなかったのですが、
八ケ岳に慣れた3年目に入り
思いついたように行ってみたら、
これが意外といいのです。
自分の山小屋のテラスにはない
落ち着いた雰囲気を醸し出しているのです。
ドリンクとスナックぐらいしかありませんが
自分の山小屋のもう一つの書斎のような感覚で
くつろげたことが◎でした。
八ケ岳に洗練された文化の香りをもたらしてくれる、
という意味で、
八ケ岳の陰の立役者のような存在です。
それ以上のものではない、といえばないですが・・・。
リゾナーレの対極にあるのが「釜めしまこと」です。
萌木の村から国道を下って少し行った左側、
なぜこんなところに釜めしやが?!
と思うぐらい違和感たっぷりの店なのですが、
いわゆる昔からある地元の人の定食屋さんなんですね。
だからお客さんも地元の常連客ばかり。
テレビではお昼のバラエティーが流れていて
それを見ながら仕事を終えた人が
おかみさんと世間話に花を咲かせていたりして。
釜めしはというと蓋をせずに米を焚いて
蒸らすときに蓋をするという独特の作り方で、
それがまたアルデンテの食感を生み出し、
うまかった。
八ケ岳で釜めし、というミズマッチ感覚で
第14位にいたしました。
八ケ岳でランチ、もしくはカフェを検索すると
必ず上位に出てくるのがこのカフェです。
Eテレの「ふるカフェ系ハルさんの休日」でも
紹介されたお店で、
知らない人はいないと思います。
人気店でもあるにかかわらず
のんびりとしていて、
それはオーナー夫妻のマイペースなニコニコ人柄と
庭で飼育しているヤギのせいなのでしょう。
昔懐かしい田園の風が
そよそよと古民家を吹き抜けます。
名物はなんとラーメンなのですが、
ほかにもあります。
ラーメンというより
オリジナルスープ麺といったほうが正しく、
初めてのやさしい味に拍子抜けした感がありましたが、
2年前に行ったっきりで行っておらず
多分行くたびに好きになるだろうカフェであることは
間違いなし。
その意味でまだまだ上がある13位にいたしました。
ここもあまりに有名なジビエのお店ですね。
八ケ岳の山の猛者、
そんな人がオーナーです。
熊肉、鹿肉、川魚、なんでもござれ。
僕が行ったときはキノコの時期で
キノコの天ぷら定食を食べたのですが、
完食することが出来ないくらいの量でした。
まだ熊肉も鹿肉もここで食べたことはないですが、
妻はどちらかというと
パスタやカレーに興味が惹かれるらしく、
ここも1度しか行っておりません。
山刈りを終えてランチも終えて
外に出て満足そうに一服していた
猛者オーナーのチャーミングが笑顔を見て
かっこいいなあ・・・なんて思い、
もう一度会いに行きたいと
12位でございます。
こちらも不動の有名店。
元カメラマンというオーナーが
世界中を飛び回って
自分が全身でインスパイアされた情報を
エスニック料理へと凝縮させた、
八ケ岳にはもう欠かせないお店です。
本棚にはナショナルジオグラフィックを始め
途上国関連の旅本が並び、
ブルースっぽい音楽が静かに流れているのですが、
いわゆるエスニック丸出し感はなく
うまく八ヶ岳に洗練されて溶け込んでいます。
ここで1時間ほど食事をしていると
誰もが自分の人生が旅の途中であることを
思い知らされるでしょう。
もっと遠くへ。
もっと知らない場所へ。
たくさんのスパイスのフュージョンが
好奇心や冒険心を駆り立てます。
本当は5本の指に入る屈指のお店なのですが
昼時は混んでいて
2度ほど振られました。
まだ一度しか行っておりません。
本当の奥深さを知るまでは
まだまだ順位を取っておきたく
11位ということで。
(HP覗いたらとてもおしゃれになってる・・・!)
第10位:臺眠(だいみん)
八ケ岳を代表する日本酒、七賢の酒蔵に
併設された直営のレストランです。
ここの酒粕や麹を使った料理は
絶品でした。
僕は「鮭の麹づけ」を頼んだのですが
とろけるくらいにおいしかった!
もちろんご飯も汁ものも付け合わせの野菜も
全部ぬかりなくうまい。
酒蔵を観光した後のコースになっているんでしょうね、
結構混んでいました。
全部平らげてもまだ腹が鳴る、
底なしに飯が食えそうな料理に出会った
驚きの瞬間でした。
そのあともう一度食べに行き、
帰りにここでしか販売されていないお酒を
買って帰りました。
七賢は東京では意外に見当たりません。
ですが、北杜市では
普通にスーパーで売っています。
その地元感がいいんです、また。
今度友人のAさんが北杜市民になりますが、
お祝いはここでやろうと思っています。
10位どころじゃないかも・・・。
さあ、パンの激戦区、八ヶ岳で
僕がどの店を選んだかというと
おうちパンでした。
なかでも「ふわふわくもパン」という
柔らかいパンが好きです。
正直パンについてはうんちくを語れる人が多いので
僕なんぞが偉そうに語るつもりは毛頭なく、
しかしなぜおうちパンなのかというと、
パンを焼いている小屋の中を見てしまったからなんです。
奥さんには小さな女の子がいて
お母さんがぱんを焼いている間中
周りの庭で遊んでいます。
その風景がとても愛しくて
胸がキュンとしてしまったのですが、
焼きあがったぱんをみたら
「ふわふわくもパン」という名前が
キュンとした胸に飛び込んできたのです。
味はというともっちりとしていて
小麦粉と酵母の香りがしっかり残り、
そのまま食べるのが一番おいしかったです。
正直パン屋さんはどこも個性豊かで
どこもこだわっていて全く甲乙つけがたいのですが、
家族のあたたかさを感じてしまった
おうちパンに一票、という感じです。
しかし、それにしても八ヶ岳のパンは
どこのお店のパンのすごいおいしいです!
パンもそうですが、
意外や意外、 僕は個人的に
八ヶ岳はカフェの激戦区でもあるのではないかと
思っています。
古民家を改造したカフェ、
コーヒー豆にこだわった小さなカフェ、
ドライフラワーに囲まれたカフェ、
いろいろなカフェがありますが、
モコカフェが好きな理由は
僕が大好きな80年代前後のロック、
フュージョン、AOR系のBGMが
流れており、
その辺の音楽の趣味が合うからです。
間違いなく同じような青春時代を過ごしたであろう
マスターと、
その御家族の経営で、
”なんとなくクリスタル”っぽいBGMに
アットホームな雰囲気が
モコカフェらしさを物語っており、
さらに人気のメニュー、カレーは、
これまた個性豊かな割には誰の口にも会う絶品で、
さらにさらにコーヒーも
豆や抽出方法なども選べたりで、
お店が混んでなければ
2時間でも3時間でもいたくなるような空間です。
朝は9時からやっていて、
モーニングもOK。
とあらばせっせと通うぞと思ったものの、
4回ほど行っただけで
まだマスターと、
「どうも!」「よう!」
なんて言い合う関係になれていないのが
まだまだ努力不足。
これからそんな関係になれることを夢見て
8位にいたしました。
・・・というわけで
8位から15位までご紹介しました。
まあ順位をつけるなんておこがましく、
明日になってもう一度順位付けしなおしたら
ガラポンと変わってしまうようなものですが、
行けない八ヶ岳に思いを馳せて
二地域居住を始めての3年を振り返るには
なかなか楽しい。
後編では1位から7位、
さらには順位に属さない
僕にとってのスペシャルショップを
ご紹介いたします。