今日のお昼は
AさんとAさん愛犬とで
「モコカフェ」に行って来ました。
ワンちゃんOKのテラス席を予約して、
2人でのんびりと
定番メニュー、カレーランチ(¥850-)をいただきました。
コロナ対策の元でしたので
食器類などは使い捨てタイプでしたが、
味は相変わらずおいしい!
ですが、今日はモコカフェの食レポではありません。
モコカフェで悟った人生観を書きます。
食事を終えてアイスコーヒーを飲んでいたら
奥様がやってきて、
犬の話に始まりプライベートの話へと、
なんだかんだで20分ぐらい盛り上がってしまいました。
北杜市に越してきたAさんは
いろいろ話を聞きたくて夢中。
ここにお店を構えて5年になること。
長坂ICあたりからこの辺までは標高差があり
冬になると劇的に天気が違うこと。
最近野良猫がやってきて
夜になるとチュール欲しさに家に寝泊まりし
昼になると森の中に帰って行ってしまうこと・・・
などなど、尽きない話の中で、
僕もAさんも驚いたのは、
ご主人(オーナー)はこれまで歯医者さんで、
八ケ岳に移住しようと決めて
土地を探している時は、
カフェ(飲食店)をやろうなどと
まったく思っていなかったこと。
そしてこのお店はコーヒーにこだわっていて、
ドリップ、サイフォン、フレンチプレスなど
抽出の仕方も4種類から選べるという
ものすごいこだわりようなのですが、
そもそもご主人は紅茶派で
コーヒーはまったく飲まなかった人だったとのこと。
奥様は、
「こんなことになるとは思いもよりませんでした。
なんでも凝るタイプで職人気質なんですよね・・・」
と笑っていましたが、
今や二人のお子様も一緒に八ヶ岳にきて
家族で経営している、というのですから、
やっぱりそのご主人の”職人気質”は
半端ない魅力を持っているのでしょう。
そんな話を聞きながら思いました。
このコロナ禍でライフスタイルや仕事観が
大きく変わろうとしていますが、
こういう”職人気質”の人こそ
長い人生を謳歌できるのではないかと。
”職人気質”というと好きになったら
とことんこだわってしまう反面、
気難しくてとっつきにくいイメージがありますが、
WEBやSNSが発達し、
通勤という常識が非常識になろうとしている今の時代は、
そういう人こそ活躍できる時代なのではないかと。
そしてこの”職人気質”というのは、
実は大なり小なり、
人はみんな持ち合わせているのではないかと。
みんなそれを
いい学校に行くとかお金を稼ぐという競争社会の中で
見失ってしまっているのではないかと。
僕の言う”職人気質”というのは、
料理を作るとか家具を作るなどといった
アウトプットを伴うものに限りません。
人とおしゃべりするのが大好きなことも
ぼおっと空を眺めて一日中思索にふけることも含めて
”職人気質”なのです。
だから”職人気質”というのは
その人からふんわりとにじみ出る
空気感のようなものです。
よく威圧的な空気感を醸し出す人もいれば
ずっと緊張感を強いるような空気感を醸し出す人もいますね。
でもそれはその人からにじみ出る空気感ではなく、
その人の頭が作るバリアなのだと思うのです。
その意味でバリアを張っている人に出会うと
なんだか寂しい人だなあ・・・と
最近思うようになってきたのです。
ごめんなさい、といいながらも、
こちらが精神的にやられてしまうので
ついつい物理的にも距離を置いてしまうからです。
コロナ禍もあってか
地方への移住に興味がもたれ始めていて、
地方移住のメリット・デメリットや、
地方に移住して成功する人・しない人、
みたいな文脈でよく話題されていますが、
そんなことはまったくもってどうでもいいことで、
自分が持っている”職人気質”に
気づくことが出来た人こそ、
移住先で人生を謳歌出来るのだと思います。
いや、地方の話ではなく、都会でも同じ。
これからの未来は
そういう”職人気質”が社会を創っていくのだと思います。
東京で仕事で一緒の人と
八ケ岳で知り合った人との決定的な違いは、
八ケ岳の人は誰もがそれぞれに空気感があって、
その空気に触れると
発見や感動や喜びや楽しさがあるということ。
みなさん”職人気質”がにじみ出ています。
東京の人間関係に疲れたら
八ケ岳に来て人に触れてください。
誰もバリアなんて張ってませんから。