週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

八ケ岳への道中は子供に帰る道中です

僕のいた会社は

入社したバブル最盛期の頃は

何でもありで、

大学出てなんでこんなことやらされなきゃならんのだ・・・

と思うことを

散々やらせられました。

 

社内では先輩に電話機を投げつけられたり

クライアントではみんなの前で土下座させられたり

夜になると宴会では裸芸をさせられたり

女装をさせられたり

一気飲みさせられたあと銀座一週走らせられたり

夜の夜中に宿題を出され朝までに提出しろと言われたり

煙草を会社の玄関の前に捨てたと上司に因縁をつけられ

(まったくそんなことはしていないのだが)

一ヵ月エレベーターの使用を禁止され

8階のデスクまで一日十回以上往復させられたり。。。

 

今思うとセクハラ・パワハラで

全社員逮捕されてもおかしくないことの毎日でした。

 

その頃の思い出は

今振り返ると、

あれはあれである意味楽しかったし勉強にもなったし

鍛えられたなあ・・・と思うのですが、

それを善しとして引きずっている人が

周りにはまだたくさんいます。

 

5年前の今頃でしょうか。

 

夕方から打ち合わせで

うまくいかない議論に激高したもと会社の先輩のAさんが

隣にいた打ち合わせ相手に向かって

2リットルのペットボトルを投げつけた事件のあと、

その打ち合わせが終わってほっとして

予定していた別のプロジェクトの打ち上げに参加したら、

その2次会で

言うことを聞かないプロダクションのプロデューサーに

同期のBがキレて腹を殴り

お店の人や客に止められた・・・

そんな最低の日がありました。

 

そして昨日の金曜日も

夜の打ち合わせで似たようなことがあったのですが、

もうあの頃の勢いを未だに引きずって

自分は間違っていない、という人とは、

本当に、心の底から離れたいと思います。

 

今日、およそ3週間ぶりに一人山小屋に入りました。

 

3連休で中央高速は混んでいたのですが

早く東京を離れたいと思って昼過ぎに山小屋に向かったら

1時ぐらいに空き始め

意外と早く八ヶ岳に到着しました。

 

途中の八ヶ岳。16:25分。

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同じく南アルプス。16:25分。

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今日は甲府昭和で高速を降りて

国道20号を走り、

韮崎のオギノで食材を買って

山小屋を目指したのですが、

韮崎から山小屋へ向かう景色が

僕は大好きです。

 

もしも心の中に時計があるのなら

時計の針は逆回りに回り始め

社会人から大学、

大学生から高校、

高校から中学、

中学から小学校へと

どんどん戻っていくような感じです。

 

何もなかったド田舎で生まれ育ったのですが

何を見ても感動したし

何をしても楽しかった。

 

過去という懐かしい未来で僕が笑っていて

今の僕を早く来いよ!と言っている。

 

その山小屋に着くと雑木林は

すっかり葉が落ちて

冬でした。

 

でもここのところの暖かさで

部屋の温度は意外にも11度。

 

山小屋に入って薪ストーブに火を付けます。

 

長い眠りについていた空気の分子が

眠りから覚めてパレードを始めるかのように

リビングは徐々に温かく明るくなってきます。

見ると窓からは月の光が差し込んできていました。

 

自分の居場所に戻ってこれた嬉しさがこみ上げてきます。

僕の山小屋は別荘の延長線上にあるのではなく

自分の隠れ家への延長線上にあるのだと思います。

 

明日は会社員時代の仲良しの同期が

遊びに来ます。

 

二人で酒を酌み交わしながら

子供の時に戻っていくのだろうな・・・

と思うと、楽しみです。