週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

サンシュユの木を伐った

この駐車スペースに

左から右に斜めに伸びる木があります。

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こういう曲がったのはどんどん伐って

日が入るようにしなさいよ、と、

いろんな人に言われて

”断腸の思い”で伐りました。

 

何で”断腸の思い”なのかというと、

この木はサンシュユの木で

春先、2月とか3月ごろになると

葉を出す前に

黄色い花がポップコーンのように咲くのです。

W sanshuyu4031.jpg

(Wikipediaより拝借しました)

 

2月とか3月というと

一番気温が下がるときで、

ついつい気分も凍っているのですが、

そんなとき庭先に

このサンシュユとロウバイの花がぽっこり咲いているのを見ると

ああ、今年も春はやって来る!って

とても元気をもらうのです。

 

そのサンシュユを伐るのは

我が子を谷底に落とすようなライオンの気分なのですが、

庭をもうちょっと明るくしたいのならば

いたしかたない。

目をつぶって、神様に何かを祈って

チェンソーで一気に伐りました。

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ごめんな・・・

 

近寄って切り口を見て年輪を数えたら

25~26個ほどの輪がありました。

僕の子供たちとほぼ同じ年。

枝の先には12月だというのに

つぼみがたくさんついていました。

 

このまま枯らしてしまうのが

あまりに悲しくなってきて、

その足で100均に行って

花瓶を買ってきました。

 

そうしてつぼみがついた枝を何本か伐って

水を入れた花瓶に刺しました。

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ほんの自己満足かもしれません。

でもこうやってみると

咲いた花は春の便りですが

ぎゅっと閉じたつぼみは

勇気の便り。

 

たとえ曲がった木であっても。

 

明日東京へ戻りますが

もう何本か持って帰ろう。

 

たとえ花が咲かなくても。