週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

ムッシュムラムラ!アバルト595衝動買い

土曜日に「アウトレーヴ」という

クルマ屋さんに行った時のこと。 

www.kogysma.com

 

女性オーナーのAさんが

集まったエンスーおじさんどものうちの一人、

お坊さんに、

「欲望はいけないんですか?」

と聞いたら、

そのお坊さん曰く、

「欲望にはいい欲望と悪い欲望があります。

決していけないものではないです。

そもそも出家したいと思うのも

欲望ですから・・・」

 

全員、なあるほど・・・!

 

ということは、

こうやって誰に迷惑をかけるわけでもなく

古いクルマをいじったりすることで楽しめて、

その楽しむことに支払うお金が世の中に回って

誰かの幸せに少しだけ役立っているかと思うと、

遠慮なくやっていいんだよね~!

 

と、ムッシュますますムラムラ状態。

 

だってさあ、俺たちあと10年もすれば

クルマも運転できなくなっているかもよ。

いや、それ以上に

ガソリンで走り自分で運転する、なんてことは

なくなっているかもよ。

 

そんな話を聞いているうちに

僕もムッシュムラムラ。

 

封印していたクルマへの興味が

冬眠から覚めた熊のように

吠え始めたのです。

 

そんでもってそれから5日目の今日、

買ってしまったのです。

「アバルト595」というクルマを。

www.abarth.jp

 

社会人になって初めて乗ったクルマが

「フィアット131スーパーミラフィオーリ」という

イタリアのクルマ。

エンジンも内装もとてもチャーミングなクルマだったのですが、

高速の出口でいきなりエンジンがストップし

当時付き合っていた彼女のあきれた顔を横目に

途方に暮れたという苦々しい体験をしてから、

二度とイタ車なんぞ乗るか!となって

ドイツ車と国産車を交互に乗ってきたのですが、

こんな機械を動かせるのは

社会的にも年齢的にも限られていると知ったら

無性にまた乗りたくなってしまったのです。

 

買ったアバルトは今どきのクルマとはいえ

7年落ちのイタリアの中古車です。

いつ何時、30年前と同じように

高速の出口で止まるかもしれません。

でもそうなったらそうなったで

ボンネットを開けてレッカーを待つのも

楽しいかもしれないし、

あの時の彼女が

「いいんじゃない、可愛いし。

結局クルマ好きなんじゃないの?」

と、今目の前でせせら笑っているのを見ると、

やっていけそうな気がしたのです。

 

こうして、のんべんだらりの人生に、

サソリの毒を盛ることになった今日。

その毒がどれほど官能をしびれさせてくれるのか、

自分の体を実験材料に

今後のブログに時々アップしていこうと思います。