目のトラブルで
GWを早々にリタイアして東京に戻ってきた翌日。
眼科に行ってすっかり良くなったと思ったら
急に暇を持て余し始めました。
暇だなあ~・・・
やることないなあ~・・・
しょうがないから仕事でもすっぺか・・・
とカフェを探しながら
新宿あたりを歩いていたら、
スズメが一羽、密集したコンクリの雑居ビルの玄関前で
ピーピー鳴いていました。
怪我をしているのか
あるいは生まれて間もなく巣から落ちたのかわかりませんが、
手を添えようとしても逃げません。
このままではクルマや人に踏みつぶされるかもしれない、
と思ってどこかに隠してあげようとしたのですが、
野良猫に餌をやってはいけないというではありませんか。
手を貸してはいけない・・・。
この小スズメが無事に飛び立てることをひたすら祈って
その場を去りました。
なんだか無性にかわいそうになると同時に
ふと前日の八ヶ岳の出来事を思い出しました。
庭仕事をしているとお隣さんが
家の換気扇のところに鳥が巣を作ってますよ!
とってもきれいな鳥なので
調べたらジョウビタキという鳥のようですよ!
と教えてくれました。
ええ~!と思ってその換気扇をよく見たら
木っ端が詰まっているのがわかりました。
この換気扇は偶然にも壊れて動かない
お風呂場の換気扇で
それを知ってか
ここは安全な場所だとわかって巣を作ったのでしょう。
さあ、どんな鳥が来るかなあ・・・
と思って目を凝らしても
人気を察してか親鳥は現れませんでした。
ジョウビタキを調べたら
ヒーヒーと鳴くのがわかりました。
どうりで。
去年よりもやたらと近くで
金属音のようなそれでいてけなげなファルセットが
聞こえてくると思っていたら
ジョウビタキだったようです。
なんだか無性に心が温かくなりました。
スズメはどうして
こんな都会のど真ん中に住むようになってしまったのだろう?
人について行けばおいしいものがあると思ったのかなあ・・・。
安全に子育てが出来ると思ったのかなあ・・・。
そう思い始めたらいてもたってもいられなくなって
踵を返し、さっきの場所に戻り、
相変わらずピーピー鳴いている小スズメを両手で抱いて
その近くの公園の木の茂みに
姿を隠してあげました。