週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

「小海町高原美術館」&「八峰の湯」の旅@長野県小海町

今日は八ヶ岳で

一日中薪小屋づくりに励もうとしたのですが

あまりの天気のよさにいてもたってもいられず

薪小屋づくりは午前中でおしまい。

 

昼はカップラーメンで腹を満たし

洗ったばかりのビカピカのアバルト595を

小海町へと走らせました。

 

目指すは「小海町高原美術館」です。

 

4月4日から6月6日まで

「もうひとつの風景」と題して

小林紀晴、広川泰士という二人のカメラマンと

映画監督の新海誠、3人のコレクション展をやっていて、

とても興味をそそられました。

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実はこの美術館、

設計が安藤忠雄氏なんです。

こんなえらそうなこと言える立場ではないのは重々承知ですが、

僕は安藤氏のコンクリートまるだしの建築が

好きではありません。

でも彼が設計する光の注ぐ空間が好きです。

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時には鋭いナイフで

時には細めのやすりで削ったかのように切り取られた空には

コンクリートという冷たい無機質の

ややもすると命を押しつぶそうとする重力から

解き放つかのように希望が開けていて

思わずそれを目指して進んでしまう・・・

そんなトリックをアートに仕上げてしまう想像力が

すごいと思うのです。

瀬戸内国際芸術祭で行った「地中美術館」を

思い出させるような感動でした。

 

そうして進んだ洞窟の行き止まりのようなスペースに

三人の作品が眠ったかのように展示されていました。

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小林紀晴氏と新海誠氏は

それぞれは茅野市と小海町の出身。

ということでのコレクションでもあったのだと思いますが

それに広川泰士氏を加えたのがとても素晴らしかった。

広川氏は一度仕事をした記憶があるのですが

魂をざわつかせるような写真を撮る方です。

3人のコレクション展は

「もうひとつの風景」にふさわしく

日本の過去・現在・未来を

少し離れた斜め45度あたりからモノクロームで映し出すような

懐かしくそれでいてこのままじゃいけないと心を駆り立てる

オーラに包まれていました。

 

現代アートの洞窟から抜け出し

視点が我に返ると

目の前に「八峰の湯」があります。

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午後3時半でしたが

高原の春風に吹かれながら温泉に浸かることに。

温泉の中は写真が撮れませんでしたが

露天風呂から目の前にそびえる雪をかぶった八ヶ岳連峰は

北杜市から眺めるすそ野の広がる優しい姿とはまた違っていて

刃物のようなするどい険しさがありました。

 

北杜市から長野県小海町へのショートドライブは

心洗われる、かつ心温まるひとときとなりました。