ひとり山小屋の夕食は
ついついお惣菜に頼りがちですが、
この季節雑木林に庭は山菜の宝庫です。
わらび、ぜんまい、ミツバ、ノビル、山椒・・・。
今年はやたらとノビルとミツバが元気だなあ・・・
なんて思いながら散策していたら
気がついたら右手にはミツバとノビルが
束になっていました。
貴重な収穫です。
食べないわけにはいきません!
去年ノビルを酢味噌和えにしたのですが
意外に辛かったのを思い出し、
思い切って天ぷらにしてみました。
玉になった根の部分はひとつひとつ衣をつけて。
茎の部分はざく切りして
玉ねぎと小海老を混ぜてかき揚げに。
もちろん使った鍋は
ロッジ社のスキレットです。
ひとりで過ごす山小屋では
手間や材料費(油や粉など)を考えると
コスパが悪いので
揚げ物は一切やってきませんでしたが、
思い切ってやってみたら
いや~うまいではありませんか!!
辛さがすべて甘さに変わり、
それでいて野性味あるネギの味はしっかり残っていて、
揚げ物はうまみを閉じ込めると頭ではわかっていましたが
それを初めて実感したような感じでした。
で、ミツバはというと
昆布だけで取っただし汁に入れてお吸い物に。
今宵ばかりは日本酒にしようと
棚の奥から以前に買った日本酒を引っ張り出し
グラスに注ぎ、
採れたての山菜を肴に
採れられたての雑木林を眺めながら
ゆっくりと陽が沈むのを
のんびりと眺める。
ああ、なんとも贅沢な時間です・・・。