週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

ヌエの鳴く夜はおめでたい

昨晩夜の8時ぐらいから1時間ほど

ヒーン、ヒーンという

不気味な金属音が聞こえていました。

 

隣の児童公園でブランコを漕いでいるような・・・

でもまさかこんな夜更けにそんな子供はいないでしょうし、

目の前のアパートで時折警察沙汰になっている住民が

包丁を研いでいるような・・・

と思ってみたら部屋の電気は消えています。

 

妻が気味悪がっていましたが

ピンときました。

 

これは「トラツグミ」の鳴き声です。

 

トラツグミは別名「鵺」(ヌエ)とも呼ばれています。

ヌエと聞くと大体の方はわかるでしょう。

「ヌエの鳴く夜は恐ろしい」という

横溝正史の映画『悪霊島』のキャッチフレーズにあるように

不吉なことが起きる予兆とされていたり

昔から姿の見えない妖怪のような生き物に

捉えられていたりしますが、

その正体はというと、こんなにかわいい鳥!なんですね💦

トラツグミ

(Wikipediaより)

 

8年ほど前房総の勝浦で二地域居住していたころ

ちょうど4月ぐらいだったでしょうか。

明け方の3時とか4時ごろにこの声が響き渡り

鳥肌が立って眠れない夜がありましたが

翌日あれはトラツグミの鳴き声だと聞いてほっとし、

調べてみたらとら柄のあまりに可愛い鳥なので

それ以来好きになりました。

 

この鳴き声をこの四谷で聞いたのは

もうかれこれここに25年近く住んでいますが

初めての事でした。

 

こんな都心にもいるのか?!と思って調べたら

近くの新宿御苑に生息していることがわかりました。

どうやら絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に

指定されているようです。

昨日はサラウンド音声のように右から左から聞こえていたので

つがいとかが夏の到来を喜んでいたのかもしれません。

 

折しも孫が誕生したのは2日前の同じ時間帯。

不吉どころか吉報をもたらしてくれる

コウノトリのように愛しく思えてきました。