昨日はお手伝いしている会社の
女性社員の送別会があり
久しぶりに飯倉片町に行って来ました。
六本木1丁目駅からi飯倉片町に向かう左手は
大きな再開発が行われるのでしょう。
今から基礎工事がはじまらんとばかり
遠くまで見渡せる更地になっていて驚きでした。
向かったお店は「Brassaerie Va-tout」。
昔からあるこのオレンジのお店は
楽しいこともつらいこともあった
会社員時代を甘い思い出として
蘇らせてくれます。
変貌する六本木の中でここだけは昔のまんま・・・。
集まったのは15人ほど。
お酒や時間の規制がなくなったというものの
だからといっていきなりかつてのように深夜まで営業するのは
いろいろなリスクを伴うのでしょう。
ラストオーダーが8時半、閉店は9時。
それでもマスターはコロナという
長いトンネルから抜け出たことを
心から喜んでいるようでした。
さて、我々も久しぶりにみんなで会食となったわけですが、
みんな潜っていた水面から顔を出したかのように
息を吹き返し、お酒を喰らい、おしゃべりに興じました。
メールでは伝わらないこと。
電話でも伝わらないこと。
zoomなどの映像付きリモート会議でも伝わらないことが
やっぱりあるんだなあ・・・と思いました。
同じ場にいて同じ空気を吸っているだけで
通じ合うこと、豊かになれるものって
やっぱりあるんだなあ・・・。
もちろん反対に同じ空気を吸っているからこそ
辛いと感じたり病になったりすることもあったわけで、
それが顕著になった現代にコロナがもたらした距離感は
あらためて人間関係のほどよいあり方を
考えさせてくれている教訓なのだと思いました。
ブラッスリーならではのコース料理。
いつもは喧騒の中で当たり前のように
消化していたような気がしましたが、
とてもおいしく感じたのは
味のせいだけではなかったように思います。
店を出ると
目の前に東京タワーがクリスマスを告げるかのように
ドレスアップしていました。
お店の中も六本木の街も
コロナ前に比べて6~7割の賑わい、
と言ったところでしょうか。
それに加えて
大騒ぎする人は俄然少ない。
自粛体験でひとりひとりの心に
謙虚さが戻ってきたのかもしれない。
SNSブームで膨らんだ人間関係のバブルが
弾けたのかもしれない。
このぐらいの静けさ、大好きです。
飲み放題でしたが
僕も昨日はビール1杯と
白ワイン2杯で
謙虚にみんなと別れました。