娘夫婦が
6か月になる娘を抱いて
家に来ました。
クリスマスの飾りつけをするので
お飾り一式を持って行くためです。
押し入れの上の棚から取り出した
すっかり使わなくなったクリスマスのお飾りは
箱3つ分ほどありました。
好きなだけ持って行っていいよ、
と妻が言うと、
娘は喜んで取捨選択を始めました。
娘:これ、こんな顔じゃなかったような気がする・・・
妻:それはもともと顔があったんだけど取れちゃったのよ。
娘:これ、かわいい!
妻:でしょ。あんたが小さい頃
サンフランシスコで買ったの覚えてる?
娘:これは、いらないや・・・
妻:昔はあんなにかわいがったのに・・・。
どうせ捨てるんだから持って行きなさいよ!
子供たちが幼稚園で手作りしたもの。
亡くなった義母がプレゼントしてくれたもの。
家族で海外旅行に行った先で
思わず買ってしまったもの。
一つ一つに込められた思い出を
懐かしがって語っている二人に
僕はというと今一つついて行けません。
当時バブルで
クリスマスなんていうと
交際費で六本木でドンペリ開けていた僕には
思い出が薄い!
娘の夫君に
クリスマスには
壁に飾りつけなんかもしたっけなあ・・・
なんて言ってみても、
そこが家だったか高級クラブだったか
正直ごちゃ混ぜになっています。
ああ、なんて俺はバカなことをしていたんだろう!
大事な時はもう戻らない・・・
とシュンとしていたら
ふと、まだチャンスはあることに気がつきました。
孫がいるではないか!
孫のためにクリスマスの飾りつけを頑張るのだ!!
というわけで
親には子供にできなかった反省点が多々あるわけで、
それをリカバリーする矛先が孫になるというわけです。
ジジババは孫を甘やかすといいますが
そのすみっこには
若き日の反省と二度目のチャンス、
という理由が隠れているものです。