昨日のクリスマスイブは
銀座で仕事の会食でした。
イブの夜というのは
1年で最も特別な日で
その日に彼氏(彼女)がいないというのは
恐ろしいくらい悲しいことで、
彼女がいなかった僕はそれがバレるのが嫌で
あてもなく夜の街を一人でぶらついて
意味もなく時間をつぶし
わざと遅く帰って
翌日友人に昨日はどうした?なんて聞かれると
いや~みんなで遅くまで飲んじゃって・・・
なんてごまかしいたことがありました。
なんて恥ずかしい💦
その頃の夜の銀座の駅なんぞは
カップルでごったがえして
むせかえるような香水の匂いに満ちていて
街が巨大のイベント会場になっているかのようでした。
あれからおよそ30年。
これが昨日の夜の9時半の銀座駅です。
カップルはそれとなくいましたが
人気は昔の半分以下。
仲のいい友達とゆっくり楽しく過ごす・・・
そんな感じの一夜にシフトしているようでした。
あの頃はなんであんなに焦っていたのだろうか?
人並ぐらいに見られたい一心で
必死について行こうとしていました。
ついて行こうって、何にだろう?
ようやく彼女が出来た最初のクリスマスイブ、
いまでも覚えています。
プレゼント抱えて赤坂プリンスの一泊3万円ほどの
夜景の見える部屋に泊まったことを。
いったい何がそうさせたのだろう?
今振り返ると
時代の流れに置いてけぼりにされないように
一生懸命だった自分が
恥ずかしいを通り越して
奇妙に思えてきます。
コロナの影響もあるのでしょうけれど
今の時代の若い人たちは随分大人で
思い思いのイブの過ごし方を上手にわきまえて
ちょっとかっこよく思えてきました。
そして今日。
散歩に出かけた帰りに
いつものドトールでお茶を飲んでいると
若い女性の店長が
「クリスマスなのでお店からのプレゼントです」
といってコインチョコを一枚くれました。
とても愛想がいい店長で
地元の常連さんに人気です。
みんなにチョコを配っていました。
となりの常連のおじいさんが
「あんた、サンタさんだね」
といって嬉しそうにしたら
「元日もやってるんです。
多分私一人なので来てくださいね」
とサンタさん。
すると
「あら、じゃあ初詣の帰りにでもよろうかしらね」
と、その隣にいたおばあさんが笑いました。
アイスコーヒーとアボカドいっぱいの
ミラノサンドBセットが妙においしく
僕にとって今年のクリスマスは
チキンの油ギトギトではなく
さっぱりほのぼのとした特別な日になりました。