週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

現代アートが売れているらしい

過日、大好きな画家木原千春さんの個展、

「Vitalism Ⅸ」のパート2に行ってきました。

 

パート1に行った時の記事はこちら。

www.kogysma.com

 

小さなギャラリーで20数点の作品が展示されてあって

キャンバスから迫り狂うような

生命のエネルギーに圧倒されたのですが、

みると全作品がもう売れていました。

 

どうやら個展の告知と一緒に

作品も紹介を兼ねてWEBにUPするのですが

そこでもう注文が入ってしまうのだとか。

作家さんによっては注文が重なった場合は

ギャラリーに来てもらってくじ引きするとかするらしいし、

一方で注文しておいて実際見たらキャンセルというのは

出来ないことになっているようです。

 

やっぱりアートは実物と向き合ってからじゃないと・・・

なんて思っていた僕ですが

そんなんじゃもう時代遅れのようです。

 

どうやら現代アートブームが到来しているようですね。

 

大丸松坂屋、三越伊勢丹、松屋銀座・・・。

有名デパートでは5年程前よりジワジワと

アートブームが来ているようで、

数万円から1000万を超えるものまで

幅広く売れ行きを伸ばしているようです。

 

その背景にはコロナで出口を失ったお金の

新しい行き先だったり、

株や不動産に変わる

新しい資産形成の手段として見直されていたり、

バンクシーのブームだったり、

純粋にアートを楽しむというより

投資的視点やファッションとして動いているようで、

そこに警鐘を鳴らす専門家もいます。

 

なんかそういうの違うなあ・・・

なんて思ったりもするのですが、

実際自分はというと

ベースにはその作品が好き!というのがあるのですが

心のどこかに”ゆくゆく価値が上がればいいなあ・・・”

という期待もあります。

ただ、もしも価値が上がらなくても

毎日のように絵を見て

そこから元気をもらえるだけで

もう元取っているわけですので、

そこは負動産や株とは異なる魅力があります。

 

何より不思議なのは

こうして応援している作家さんの作品が売れていて

買える作品が買いたいと思ってもない、となっても

くそっ!負けた!!

という気持ちにはならず

たくさんの人に嫁いでもらえてよかったなあ・・・

なんて思えてしまうことです。

 

誰がどんな目的で買おうと

応援しているファンが増えるというのは

作家さんにとってはモチベーションになるし

僕にとっても仲間が増えているようで

嬉しくなります。

 

なんかこうアイドルやアーティストの

ファンクラブに近いのかもしれません。

大好きなアイドルやアーティストが

自分だけのために書いた曲を

一生自分のためだけに歌い続けてくれるのですから、

特に1点物の原画などにおいては

そこには音楽以上の贅沢感が生まれるというもの。

 

ちなみに我が家の千春ちゃん作品は

いつも猫とギターといっしょです💦

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