週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

第2の人生の船出に髪を切った

還暦を目前に

髪型を大きく変えました。

 

僕は中学時代は坊主頭でした。

当時は秀樹や五郎やフォーリーブスや

かぐや姫や世良公則や

まあ憧れた芸能人はことごとくロン毛で、

そんな時代に逆らうように丸刈りにされたのが悔しくて

高校時代になったら絶対伸ばすぞ!と誓って

恥ずかしい中学時代を乗り越えていざ髪を伸ばしてみたら

天然パーマが強くなっていて

アンドレ・ザ・ジャイアントのようになってしまいました。

 

国際プロレス伝】猪木をヒョイと持ち上げたアンドレに、観客 ...

(「WEB Sportiva」より拝借しました)

 

このままアンドレと呼ばれて過ごすか

それともまた坊主に刈り上げるか・・・。

秀樹の道も五郎の道も伊勢正三の道も閉ざされた僕は

二者択一を迫られたのですが

短く刈り上げることだけは敗北を認めてしまうようで

アンドレの道を選びました。

 

それから42年間、

僕は一度たりとも髪の毛を短く刈り上げることはしませんでした。

アンドレと言われるのをかわしながら

うまく天パと付き合ってきました。

それで自分を作っていました。

 

ところが少しずつですが

なんだかロン毛を保持しているのが

いいとこだけ見せようと無理しているような気がし始めて、

そんな自分が嫌になってきました。

ずっと閉じ込め続けてきたありのままの姿をさらけだしたくなって、

それはひょっとして

僕が僕を笑えたり抱きしめたり

できるようになったということかもしれませんが、

酸欠の自分が可愛そうになって

遂にバッサリ、

ベリーショートにしてしまったとです。

 

BEFORE ↓↓↓

 

AFTER ↓↓↓

 

瓜型の頭の自分。

白髪が多い自分。

強そうな自分。

ひょうきんな自分。

多様な自分。

そこには意外な自分がいました。

鏡を見ていたらなんだか楽しくなって

思わず家族のラインに写真を送ってしまいました。

 

それはまあいろんなリアクションがありましたよ💦

たいていは(笑)とか(???)とか

そんなリアクションでしたが、

何を言われても

どうってことのない自分でいられるのが不思議でした。

それよりも

出川哲郎とかケンコバとか

お笑い芸人に似てきたアンドレだった自分が

懐かしく思えました。

 

髪を切ってくれたのは

10年以上も僕を担当してくれたTさんです。

切るときにTさんに意を決して

今回はバッサリ行こうと思います、と言ったら、

意外にもいいんじゃないですか!と

当たり前のようにそっけない答えが返ってきたので、

驚かなかったの?と聞いたら、

「歳を取るにつれて髪型を変えるのには抵抗が出て来ます。

変えたい!と思う瞬間は津波のようにやって来るのですが

その波に乗るのは大冒険なんですよ。

見た目を変えることよりも

そんな冒険を後押しするのが

美容師の仕事だと思っています。

だから気が変わらないように

普通に接しただけですよ」と、

髪を切り終わって冒険に送りだしたTさんは

ほっと笑ってようやく本音をさらしました。

 

いよいよ間もなく還暦です。

生まれ変わった人生の冒険に向けて

過去をバッサリ捨てた

ベリーショートで帆を張りたいと思います。