昨日はアバルト仲間のOさんと
久しぶりに2台で八ケ岳の麓を走りました。
お昼に行きつけのメカニックの工場で
フィルターとともにオイル交換をしたアバルトは
見違えるように変わって、
3000回転以上の高回転が
シュンシュンと滑らかに回り切って、
時折雨の降る天気でしたが
クルマはごきげん、
車窓はさながらステルヴィオ峠でした。
しかし、僕のアバルト以上にごきげんだったのは
Oさんのアバルトです。
聞いたら吸排気系をチューニングし
乗り心地をよくするためにリアに補強バーを入れ
シートの高さを下げるなど、
次から次へとカスタマイズしているようで、
窓を閉めたままなのに
前を走るOさんのアバルトからは
バババババッとレーシーなサウンドが鳴りっぱなしでした。
そうして2台が向かった先は
茅野市の森の中にある古民家カフェ、
「陶仙房 須栗平」です。
信州の山や畑の間を縫うように走って
着いた先はまずはカフェの案内板が立つ駐車場。
ここにクルマを止めて森の中に入っていくのですが
午後13:30という中途半端な時間なのに
駐車場はいっぱいでした。
ここからお店へと歩いていきます。
こんなデッキを歩いていくと・・・
間もなくお店が現れました。
古民家というかお寺のようでもあり・・・。
お店に入るとたくさんの陶器や木工品が
ギャラリーのように整然と展示されています。
すべて地元の作家さんたちの作品ですが
もちろん買うことが出来ます。
陶器についてはあまりよくわからない僕ですが
こういう古民家に並べられてあるのを見ると
なんだか俄然良さが伝わります。
思わず買いたくなってしまいましたが、
Oさんが
「僕この前ここで衝動買いしたのですが
家でその日のうちに割ってしまいました」
というのを聞き、
ああ、僕も同じことをやりそうだと
取りあえず見て楽しむだけにしました。
さらに奥に進むとテーブル席がいくつもあるのですが
どの席もテーブルも椅子も低く
庭が見渡せます。
庭を見ながらどっぷりと腰を鎮めた状態のカフェですから
長居してしまうのは当然です💦
僕らはコーヒーにデザートのついたセットで
2時間半もしゃべりこんでしまいました。
コーヒーはオーガニックの浅煎り・深入りが選べます。
デザートはその日の3種類から選べます。
僕は山の果実がぎっしり詰まったタルトと
浅煎りコーヒーを注文し、
セットで税込み¥1,001円でした。
還暦過ぎた男同士、長々と2時間半も話すことといえば
八ヶ岳の暮らしのこと、クルマのこと、
仕事のこと、老後のこと、健康のこと。
まあそうなりますわ。
それにしてもめずらしくOさんが
いつもほどの元気がありませんでした。
どうかしたんですか?
と聞いたら、
「なんだか最近嫌なことや悲しいことを
引きずるようになってしまい
眠れないのです。
昔はそんなことはなかったのですが・・・。
これも年ですかね・・・」とのこと。
彼はコップに半分水があると
「まだ半分もある!」と思うタイプで
「もう半分しかない・・・」とは思わないタイプです。
それがどうやら後者になってきたようです。
そんなことないですか?
と聞くので
「いや、僕はそもそも引きずるタイプなので
毎日あーだこーだ眠れないですが
そうなると別に苦じゃないですよ」
と言ったら、
「ああ、そうやって受け入れていけばいいんだあ~!」
と大笑い。
そんなふうに時間を忘れて
男同士でもおしゃべりに夢中になれるほど
居心地のいいカフェでした。
今度は一人で本を持って
ゆっくり来ようと思います。