週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

チェンソー、薪割り、桃、昼寝。

真夏日となった山小屋。

でも標高1000mの雑木林の中とあって

比較的涼しい。

そして家の中は27度。

27度言えば四谷のマンションのエアコンの設定温度を

いつも27度でかけっぱなしにしています。

同じ27度でもこれほど違うのか、

と思うほど空気が落ち着いています。

そうすると心も落ち着きます。

そうすると眠りも深くなります。

 

深い眠りから目が覚め

さあ、やるぞ!と、気合が入ります。

 

今日は朝から

先だって伐採してもらったカラマツを

ひたすらチェンソーで輪切りにし

それを斧で薪にする作業に着手しました。

 

チェンソーはらくらく楽しそうに思えるかもしれませんが

とんでもない!

チェンソーの刃が切れ目に挟まって

動かなくなることがよくあるので、

長い丸太をちょこちょこ転がしながら削っていくのですが、

とにかく重いので汗びっしょりになります。

汗がメガネに落ちて目の前がぼやけようが

木くずが長靴の中に入って足の裏がチクチクしようが、

お構いなしに一心不乱にチェンソーを振るいました。

 

1時間半かけてこんだけ。

しかも写真の奥にはまだ長いままの丸太がいっぱいあって

まだまだです。

しかも北側にはお隣さんからもらった枝が

これまた山積みになっていて、

これも合わせたら

全部を輪切りにしてさらに薪にするには

今年いっぱいかかりそうです。

 

まあ、のんびりやろうよ、と自分に言い聞かせ

一息つこうと伐った丸太に腰を掛けたら

猛烈に喉が渇いていることに気が付きました。

 

台所に戻って冷蔵庫を開け

ウーロン茶をコップに注いで飲み干したのですが

どうも物足りない。

喉は潤うのだが心と体がまだ何かを欲している。

何かないだろうか・・・

と思って探してみたら

一昨日買ってきた桃が1個あった。

これだ!

と思って桃を剥いて皿に盛って

また切り株に腰をかけて食らいつきました。

 

うまい!

そして甘い!!

一昨日道の駅で買った2個で500円の完熟桃は

ここぞとばかりのうまさです。

滴る汗が少しずつ引いていくのがわかります。

呼吸が落ち着いていくのがわかります。

力が抜けていくのがわかります。

 

完璧な甘さ、くちどけ、瑞々しさを堪能したあと

空いた皿を台所に持って行って洗い、

ちょっとしびれた腕や足を伸ばそうとソファに寝転がったら

一気に眠気がやってきました。

リビングを駆け抜ける風に吸い込まれるように

いつも間にかどこか遠くに行ってしまった僕ですが、

ハッと気が付いて目を覚ますと

どこにも行くことなくさっきと同じ場所で

横になっている自分がいました。

変わっていたのは時計の針が1時間ほど進んでいたことでしょうか。

 

そうだ、お腹が空いた・・・。

と気が付いて、昼飯の準備に取り掛かります。

夕飯じゃありません。

まだ昼飯です。

 

ああ、これこそが自然と共存する幸せなのかもしれない。。。

心からそう思いながら、

昨夜の残りものにサラダとコーヒーを足して

ベランダでランチとしました。