週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

春一番の福寿草

昨日から2泊3日で八ヶ岳に来ています。

大雪直後に来て

カギを忘れたことに気が付いて

そのまま引き返した先週のリベンジは成功し、

今回はちゃんと家に入れました。

 

しかし、およそ一か月ぶりの家の中は氷の世界です。

室温は3度でしたが

万が一のために汲んでおいたバケツの水が

カチンカチンに凍っていました。

お風呂場は大丈夫でしたが

不凍液を入れておいたにもかかわらず

トイレの便器の中に少したまっている水も

凍っていました。

 

死んだような世界でしたが

カーテンを開け窓を開けると

一気に呼吸をし始め

生き返ったように空気が動き始めました。

 

リビングからデッキに出てみました。

冬枯れの雑木林はつまらないぐらいさびれた茶一色でした。

見上げると空はまぶしい日差しで

この空の下でどうしてこんなに冷たい色なんだ・・・と

悲しい気持ちにもなりましたが、

足元をよく見たら緑の葉と黄色い花が

地面からかすかに顔をのぞかせていました。

福寿草です。

うちの八ヶ岳で一番最初に春を告げる花です。

地面にある可憐なその黄色は

宇宙にある青空とは程遠い距離にあるように思われましたが

どんなに離れていてもつながっている関係にあるのだと思いました。

 

これからどんどん地面の下から養分を吸い上げ

青空の呼び声に個性を咲かせる植物たち。

 

2月というこの時期から

部屋よりも外の温度が高くなっています。

山梨の冬は長いといいますが

もう春がやってきます。

それは東京よりも早くやってくるような気がします。

 

明日東京に戻らなくてはいけない自分が

損をしているようです。