週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

友人を大切にするのではなく、友人との距離感を大切にしてほしい。

年度末ということもあり

通っている会社では行く人来る人の引継ぎやら

予算消化のための駆け込み案件の処理だとか

来期に向けた戦略作りだとかで、

そうかと思えば忙しい中で生まれる部員同士の不協和音もあって、

まあとてつもない忙しい平日を過ごしています💦

1年前この時期は

八ヶ岳で春の訪れを静かに探していたのに・・・。

 

そんなてんてこ舞いの中で

異動で本社に出向するK君が思い募って話しに来ました。

今回の人事が不本意で落ち込んだこと。

でもその時に僕は

「本社に出向するということは名誉なことだ!

ダメな人間は本社に送れない。

期待を背負っていると思って自信をもってやってこい!」

といったのですが、

そのようなアドバイスで目が覚めたこと。

などを打ちあけてくれました。

 

話しているうちに言い争いが絶えなかった部員との別れが

寂しくなったのか、

「やっぱり友人は大切にすべきですね・・・」

とつぶやきました。

で、僕は言いました。

「友人を大切にするというよりも

友人と自分との距離感を大切にしなさい」

 

それは60年生きてきた僕の本音であり

若い人に伝えたいことです。

友人を大切にしなければ・・・

そんな思い込みは自己犠牲を伴います。

それによって自分を見失ってしまうことがあるからです。

僕はいまそういう悩みを抱えている人が多いような気がします。

かといって友人なんかより自分を大切にしろ、

というのも自己中心すぎて違うような気がします。

アドラーがすべての根源は人間関係にある、と喝破しましたが、

人は人によって精神的に殺されることもあるけれど

そこから救ってくれるのも人なのです。

つまりは人と近づきすぎてもダメだし

遠すぎてもダメ。

その自分にふさわしいちょうどいい距離感を見つけることが

自分らしさを表現できる秘訣だと思うのです。

 

人との距離感は大事だと思うのです。

幸せを感じられるのも感じられないのも

すべてはこの人間関係の距離感にあるような気がするのです。

遠ざけるべきはその距離感を侵害してくる人であって

その基準は自分が決めればいいのです。

 

K君はやんちゃでいっちょ前のことを言いますが

そのくせ仕事のはかどりはよくない。

でもいざとなったら自分は悪くない!と主張する。

でも妙にしゅんとなってしまう子供みたいなところもあって

可愛い子供には旅させよ、といった感覚もあっての

異動だったと思うのです。

 

彼が一回り大きくなって

自分の距離感を見極めたうえで付き合える仲間、

それは仕事もプライベートも問わずですが、

そんな仲間を引っ提げて帰ってくるのを期待しています。

 

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距離があるから幸せになれる!