JR東日本びゅうツーリズムが主催する
「ELレトロ辰野号」というイベント列車に乗って
茅野から松本まで
電車の旅をしてきました。
この鉄道の旅は
てっちゃんならご存じ、
EF64という昭和の高度成長期を駆け巡った
電気機関車が、
そしてこれまた乗り鉄にはたまらない
今はもうなき4両の客車をけん引する
レトロな特別列車を堪能する旅であり、
8月の末にダメもとで申し込んだら
キャンセル待ちで当たってしまったのでした(^^♪
僕がまだ中学とか高校生のころでしょうか。
地元、東北本線(今の在来線)に走る電車といえば
電気機関車がけん引する客車でした。
それは今とは全然違って
電気機関車がモーターのついていない
ただの客車を引っ張るというもので、
何が違うかというと
車両にはモーターがないので
エンジンがグルグルと回る音が聞こえず
とにかく静かなのです。
駅に留まるとあたりは静まり返ります。
そうしてしばらくして発信するとき
前の方で機関車がピー!と雄たけびを上げます。
それはあまりに突然で
そうするとガタンと一瞬揺れたかと思うと
するするとわずかずつ体を運び始めてくれるのです。
スピードが乗ってくると
線路の継ぎ目の音と
車輪と線路がきしむ音、
それにピー!という汽笛が時折混じり、
風景がゆるやかに飛ばされていくのですが、
それよりどんなに早い新幹線よりも
どこか遠くに連れていかれてしまうような
うれしさと寂しさが心に入り混じってくるのです。
多感な時代のそんな経験はあまりにも鮮烈で
ずっと瞼の裏に焼き付いていたのですが
その風景がリアルによみがえるということで
当たったときは涙が出るほど興奮してしまいました。
・・・・・・・
さて、茅野駅発13:57分の列車に乗ろうと
早めに駅に着いたら、
いやはやてっちゃんの数のすごいこと!
撮り鉄、乗り鉄、
それに混じって食べ鉄、飲み鉄など
いろんな人種のてっちゃんがいたのでしょうが、
僕らの世代だけかと思いきや、
中学生らしき子供たちも含む
若き”こてっちゃん”もたくさんいて
鉄道ファンの懐の広さを感じました。
そして当の列車はというと
懐かしい~!
左の茶色が「オハ47系」、
右の青が「スハフ42系」といわれる車両で、
この青の車両に僕は乗ることができました。
これらの車両を引っ張るが「EF64」という電気機関車です。
これがマニアにはたまらないのです・・・!
現在の特急と比べたら小さいしおもちゃみたい。
なんて興奮していたら
なんと、国鉄時代の白い制服を着た運転手さんが現れた!
メチャかっこよくないですか!?
このキリっとした制服は
特急列車などの運転手さんが着ていたと思うのですが、
へたに「安全・安心にお客様を運びます・・・」
何て言われるより、
何倍も説得力ありますよ。
絶対に旅する命を守る!
そんな決意を感じますよ。
この制服に憧れて鉄道マンになった高校の同期が
二人いましたから。
そして列車に乗り込みます。
どーです?この昭和な感じ!
半世紀ぶりに乗る客車は記憶に残っているそれより
ずっと豪華に感じました。
旅ってやっぱり今以上に特別な時間だったんだなあ・・・
と思いました。
さあ、どんな人と相席になるのかなあ・・・
などと期待を膨らませたものの、
どうやら乗客らしき人の中に
若い女性はひとりも見当たらず
同年代のおっさんばっかり。
ときめく出会いに期待することなく
自分との出会いに期待して、
プラットフォームで
発車時刻の15:37分まで
撮り鉄に徹することにしました。
さて、出発してからはというと
夜のとばりにおっさんどものいびきが。。。
その様子は
後編でお届けしたいと思います~!
続く。