週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

言葉にならない涙がこぼれた、『ボヘミアン・ラプソディ』

フレディー・マーキュリーの生き様と

クイーンの物語を描いた

『ボヘミアン・ラプソディ』を見てきました。

 

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感動なんてところではないところから、

涙が出ました。

 

フレディは

両親がゾロアスター教であるペルシャ系インド人、

その出自へのコンプレックス、

バイセクシュアルというマイノリティとしての自覚、

家族や人間関係への希望と失望、

襲い来る疎外感・孤独感・・・

そういった背景から

数々の名曲が生まれたのは事実なのでしょうが、

そういうよくある

感動のストーリーをはるかに超えて、

映画的なギミックなしの

フレディとメンバーたちの

人生のぶつかり合いを追ったド・ストレートな話は、

クイーンの音楽のように

心をドンドンパ、ドンドンパ、

と揺さぶりました。

we will rock youを

地で行った人生の生き様に

言葉を伴わない涙がこぼれまくりました。

 

彼はHIV感染による気管支肺炎で

45歳で亡くなったのですが、

生・老・病・死という人生の苦なんぞ

吹き飛ばすかのようにパフォーマンスを続けました。

絶対的な生命の循環に逆らおうとせず、

それに突き動かされるように生き、

その流れに帰依するように

死んでいきました。

生も死も怖いものなんて一つもない、

そんな悟りすらあったのではないかと思えるぐらい

すごい生き様でした。

 

『ボヘミアン・ラプソディ』は

クイーンをスターダムにのし上げる

大ヒット曲になりましたが、

その歌詞をじっくり聞くと

フレディの最後を予感しているかのよう・・・。

 

Is this the real life?
これは現実なのか
Is this just fantasy?
それともただの幻か
Caught in a landslide
まるで地滑りに遭ったようだ
No escape from reality
現実から逃れることは出来ない
Open your eyes
目を開いて
Look up to the skies and see
空を仰ぎ見るがいい
I'm just a poor boy, I need no sympathy
僕は哀れな男 だが同情は要らない
Because I'm easy come, easy go
いつでも気ままに流離(さすら)ってきたから
A little high, little low
いいこともあれば 悪いこともある
Anyway the wind blows, doesn't really matter to me, to me
どっちにしたって 風は吹くのさ僕にはたいしたことじゃない

 

Mama, just killed a man
ママ たった今、人を殺してきた
Put a gun against his head
あいつの頭に銃口を突きつけて
Pulled my trigger, now he's dead
引き金を引いたらやつは死んだよ
Mama, life had just begun
ママ 人生は始まったばかりなのに
But now I've gone and thrown it all away
僕はもう駄目にしてしまった
Mama, ooo
ママ ああ ママ
Didn't mean to make you cry
ママを泣かせるつもりじゃなかったんだけど
If I'm not back again this time tomorrow
明日の今頃になって 僕が戻らなくても
Carry on, carry on, as if nothing really matters
今のままで生きていって、まるで何事も無かったかのように

 


Too late, my time has come
もう遅すぎる 僕の最期が来た
Sends shivers down my spine
体中を震えが走る
Body's aching all the time
体中が苦痛に責めたてられる
Goodbye everybody - I've got to go
さようなら みなさん 僕はもう行かなくては
Gotta leave you all behind and face the truth
あなた方の元を離れ 真実と向かい合う時だ
Mama, ooo - (anyway the wind blows)
ママ ああ ママ
I don't want to die
僕は死にたくないよ
I sometimes wish I'd never been born at all
時々 考えてしまうよ、いっそのこと生まれてこなきゃよかった

 

I see a little silhouetto of a man
1人の男のシルエットが小さく映る
Scaramouch, scaramouch will you do the fandango
スカラムーシュ 道化の者よ ファンダンゴを踊っておくれ
Thunderbolt and lightning - very very frightening me
雷鳴と稲妻ーとても恐ろしい
Gallileo, Gallileo,
ガリレオ ガリレオ
Gallileo, Gallileo,
ガリレオ ガリレオ
Gallileo Figaro - magnifico
ガリレオ フィガロ~貴き人よ

 

But I'm just a poor boy and nobody loves me
He's just a poor boy from a poor family
Spare him his life from this monstrosity
彼は貧しい生まれの哀れな男この怪奇な運命から命を救ってやろう
Easy come easy go - will you let me go
気ままな人生を送ってきたんだ 僕を逃がして
Bismillah! No - we will not let you go - let him go
「神に誓って お前を逃がしはしない」ー 彼を逃がしてやろう
Bismillah! We will not let you go - let him go
「神に誓って 逃がしはしない」ー彼を逃がしてやれ
Bismillah! We will not let you go - let me go
「神に誓って 逃がすわけにはいかない」ー 彼を逃がしてやれ
Will not let you go - let me go (never)
「いや 逃がさない」ー僕を助けて
Never let you go - let me go
「いや絶対にダメだ」ー助けて
Never let me go - ooo
No, no, no, no, no, no, no -
ノーノーノーノーノーノー
Oh mama mia, mama mia, mama mia let me go
ママ ママ 愛するママ 僕を助けて
Beelzebub has a devil put aside for me
魔の王ビールズバプよ 僕から悪魔を取り除いてくれ
for me
僕の為に、
for me
僕の為に

 

So you think you can stone me and spit in my eye
それじゃ 僕に石をぶつけ顔につばを吐きかけようと思ってるんだな
So you think you can love me and leave me to die
僕を見殺しにしてそれでも僕を愛していると言うつもりか
Oh baby - can't do this to me baby
ああ 君がそんな仕打ちをするなんて
Just gotta get out - just gotta get right outta here
すぐに逃げ出さなくては、今すぐ ここから逃げ出さなくては

 

Ooh yeah, ooh yeah
Nothing really matters
何もたいしたこと無い 
Anyone can see
誰もが知ってることさ
Nothing really matters - nothing really matters to me
たいしたことじゃない本当に僕にはたいしたことじゃないさ

 

Anyway the wind blows...
どっちみち 風は吹くのさ

http://blog.livedoor.jp/queen0203/archives/1100294.html

「Queen~伝説のロックバンド」より引用させていただきました。

blog.livedoor.jp

 

ひょっとして仏教に通じるものがあるのかな。

 

その物語を演じた

ラミ・マレックをはじめとする

メンバー役者たちもすごかった。

本当にクイーンが演じているんじゃないの!?

って思ったぐらい

クイーンになり切っていました。

 

これは今年間違いなく

マイ・ナンバー1映画です!

 

ところで映画館で

仕事で机が隣りの

前の日も一緒に昼ごはん食べて

打ち合わせしていた

先輩とばったり!

前日に、

「明日ちょっと会社来れないけどよろしく」

「あ、僕も来れないかもしれないですが、

じゃああさってまた・・・」

なんて話していた翌日のことだっただけに、

二人とも気まずく照れ笑い。

その先輩の目的も

もちろん『ボヘミアン・ラプソディ』

 

終わって一緒に映画館を出て

駅に行くまで、

感動の余り無言状態。

最後に僕が

「次はレディ・ガガの映画ですかね」

といったら、

「そうそう、俺もそう言おうと思った」

といってお互いやっとお互い笑顔。

 

レディ・ガガって

クイーンの『Radio Ga Ga』からきているんですよね。

 

僕の子供たちもクイーンが大好きです。

フレディが亡くなってから、

というか、なくなったからこそ

世代を越えて愛される音楽って

クイーンを置いてなかなかないと思います。

 

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