函館旅行、第3弾です。
2日目の日中、
普通だったらショッピングやら
カフェ巡りやら
函館ならではの
坂巡りなんぞをするのでしょうが、
そういうのは全部後回し。
かつて鉄道オタク(乗り鉄)だった僕は
函館から木古内(きこない)という
渡島半島の南先端近くに位置する街へと、
「道南いさりび鉄道」という
第3セクターの鉄道に乗って
ローカル線の旅に出ることにしました。
この線路はかつては「江差線」というJR線で、
渡島半島の松前や江差まで通っていました。
(僕の大好きなHP「大日本ノスタルジィ鉄道」より
拝借いたしました。ありがとうございます。)
今は新幹線が通っているので
この在来線は
函館から木古内までしか走っていません。
しかも、第3セクターで。
このローカル線に
吹雪の中乗ってみるのが
ちょっとした憧れでした。
さすがに蒸気機関車の時代ではなかったのですが、
電車のフロントに雪が凍り付いた
ゴロゴロ言うディーゼル車に乗って
人気のない海沿いを
一人ただ揺られる、
そんなことに憧れていました。
(暗れ~よ、お前💦)
雪こそありませんが
やっと乗ることができました!
車輛は、今では少なくなってきている
「キハ40型」。
鉄道のことがわからない人のために・・・。
車輛の横とかをよく見ると
「キハ」とか「モハ」とか
わけのわからないカタカナ語がありますが、
「キ」は気動車(=ディーゼル車)の「キ」、
「モ」はモーター(=電気で動く車輛)の「モ」、
そのあとにある「ハ」というのは、
普通車を表します。
ちなみにグリーン車は「ロ」です。
ですのでこの車両は
”ディーゼル列車の普通車”ということになるのです。
こうしてみると面白くないですか?
あ、ない・・・。すみません・・・。
白状すると
僕はこの写真にあるような
行き先を示すプレートが欲しくて
夜駅に忍び込んで盗んだことがある
「盗鉄」でもありました💦
さて、この電車に乗って木古内まで
およそ1時間の旅です。
20分ほど走ると
海が見えてきました。
海の向こうに見えるのは
函館山です。
おおっと!
すれ違いざまに、
観光列車「ながまれ号」が走っていたでありませんか!
同じ「キハ40」でも
デザインを変えるだけで
非日常になるんですね。
最近は日本全国のあちこちで
こういう電車が走っているので、
鉄っちゃんの新しい楽しみかたでもあります。
息つく暇もないほど
ウロウロ、キョロキョロ、パシャパシャ(カメラの音)
しまくる僕を前に、
眠気と戦う妻がいます。
その妻がカックンカックンし始めた頃、
電車は木古内駅に到着しました。
木古内は目をみはるような観光地ではありませんが、
駅から5分ほど行った海沿いに
「みそぎ祭り」という
北海道では有名な厳冬の祭りが行われる
「みそぎ浜」があります。
これがその「みそぎ浜」です。
天気もよく、日差しも温かく、
ダウンを着ていると暑いくらいでしたが、
「みそぎ祭り」が行われる1月には
ほんと身をそがれるほど寒いのでしょうね・・・
思っただけで寒くなるので
50分ほど木古内にいて
早々に函館に戻ることに。
捕まえた函館行の列車は、
来た時とまったく同じ車両でした。
木古内駅、今は北海道新幹線の
北海道に入った最初の駅。
(手前が在来線、後ろの建物が新幹線の駅〉
その駅前の「道の駅」は
休日となると観光客でにぎわうらしいっす。
さて、帰り道、
函館駅の一つ手前の
五稜郭駅で降りて五稜郭を見て、
宿に戻ったのが5時過ぎ。
すぐさま温泉に入り、
着替えをして近くのジンギスカンの店、
「羊羊停」へ。
ローカル線の旅に疲れた体に
ジンギスカンは身に染みてうまかったです。
羊の肉の独特の臭みも
北海道に来るとうまみに変わるのでしょうか。
サッポロビールで羊肉を流し込まれた胃が
喜んでいるのがわかります。
あ~あ、うまかった!
そうして腹も満たされて
宿に帰ったら、テレビで
「幸せの黄色いハンカチ」をやってました。
爆睡している妻を横目に、
映画を見ながら
は~るばる来たぜはこだて~!で、
心まで満たされて号泣している自分に
「お前やっぱ、暗!」
と思いました。