今日の朝日新聞で
のべ46か国・地域の小学4年と中学2年が参加した
国際数学・理科教育動向調査で
日本の小学4年の平均得点が
2003年以降初めて低下した、
という記事があった。
とある大学の先生の分析によると、
「体験や感覚として知っていることを整理し、
まとめる力が足りない」とのことだった。
ところでうちの27歳になる息子だが・・・。
数学と理科がからっきしダメで
「3+5がなぜ8になるのかわからなかった」と、
小学校時代を述懐しているありさまである。
理系がダメなら文系だろうということで
神風が吹いたかなんかして運よく大学に入って、
先生の恩赦なのか諦めなのかはわからないけど
見放されるように卒業して
今では普通に社会人を出来ているのだが、
その息子が昨日また名言を吐いてくれた。
動物のドキュメンタリー番組について
語り合っていた時のこと、
「でもシマウマの産卵って感動するよね」
と、息子が言った。
シマウマをウミガメと言い違えたなら笑い話で終わる。
しかし息子は
「産卵って言わなかったっけ?」
と聞いてきた。
こういう教養とも言わない常識レベルの話に
息子は昔からよくつまづいてきた。
以前のブログに書いたが
大学に入りたての頃、
新潟の芸術祭に二人でクルマで向かう時
時間があるので軽井沢を通って寄り道していこう、
と言ったら
いいね~!ということになった。
しかし会話が途切れて30秒後
「ところで軽井沢って海あるの?」
と聞いてきた。
どうやら
「軽井沢=リゾート=海」
という方程式が彼の頭にあったらしい。
その半年後、
だったら海を見せてやる!とばかり
九十九里までドライブ行くか?
と誘ったら
いいね~!
というので向かった時の事。
東金あたりから海岸を目指しはじめたら
あちこちに
”九十九里まであと●●m”とか
”九十九里は右折”とか
看板が出ていた。
その標識を見失わないように
ハンドルをせわしく動かしていたら息子が
「ところで九十九里って何?」
と聞いてきた。
この大学時代のエピソードは
地理的範疇の問題であるが
昨日の話は生物学的範疇を超えて国語の範疇にまで至る。
「体験や感覚として知らないことが多すぎ、
まとめるに至らない力である」
大学の先生に言わせると
このような分析になるのであろう。
それでも救いなのは
自分は世間的な常識からちょっとずれている、
という自覚があること。
そんなわけで中学、高校といろいろやらかし
何度かつかみ合いにもなったが、
なんとかかろうじて社会人をやれている。
どうなるんだろう・・・、と思ったが、
意外と何とかなるものだ。
今は自分の”売り”づくりに必死だ。
それは「マッチョ」。
そうか、頭でダメなら
体で勝負か。
どんな手段でもいいや、
とにかく自立できれば
親の役目は果たしたと思っているから。