今日は、
昨日の「松本市美術館」レポートの続きです。
草間彌生さんの作品群と
地元高校生のみなぎる表現力に
圧倒されて美術館を出た僕は、
クルマを美術館に止めたまま
気がつくとふらふらと
「なかまち通り」という
とても風情のある通りを歩いていました。
細い通りを挟むように
二階建ての白壁の家が立ち並び、
その家が遮る太陽の日向と日陰を
行ったり来たりしながらの
ウインドウショッピングは、
おっさんの僕ですらうきうきしてきます。
お店はというと、
食べ物よりも雑貨屋さんとか
陶器屋さんとか多い感じでしょうか。
観光客を相手にしています、というよりも、
しっかりと暮らしを支えている、
そんなお店が多かったです。
それがまた、
しっとり落ち着いた
城下町を演出してくれています。
こんなレトロな建物もありました。
この通りは
女鳥羽川(めとばがわ)という川沿いにあります。
この川にはいくつも橋がかかっていて、
橋を渡った反対側の通りは、
「なわて通り」という名の通りです。
そちらに渡ると
「なかまち通り」とはまた違った
どちらかというと
神社の参道へ向かうような
”ハレ”の遊歩道でした。
こちらはこちらでまた楽し!
いい匂いがするなあ・・・と思ったら
たい焼き屋さんがあったので
たい焼きを買おうかと思ったのですが、
あまりの行列に素通りです💦
するとその通りの終わりに
神社がありました。
「四柱神社」といって
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、
高皇産霊神(たかむすびのかみ)、
神皇産霊神(かみむすびのかみ)、
という造化三神と、
天照大神(あまてらすおおみかみ)という
高天原を支配する四人の神様を祭るという、
とんでもない場所で、
長野では最強のパワースポットになっています。
その神様たちに一生懸命願いを捧げる
三人の女の子。
どんなこと願ったのかな?
叶うといいね!!
僕はというと、
家族の円満と健康・・・
それしかないです。
これまでありがとうございます、
と、お礼に近いお祈りを捧げてきました。
さて、そろそろ日も傾き、帰路へ。
せっかく初めての松本なのだから
何か記念になるものを買って帰ろうと、
ふらり入った店が
「TOCA」という雑貨屋さんでした。
飾り小物、照明、文具、服など、
海外・国内問わずオーナーのセレクトした商品は
とてもセンスが良く
さらりと上品な京料理を味わっている、
そんな感じです。
僕が手に取ったのは、
フレグランスキャンドルでした。
「TOCA」とは「灯火」のこと。
もともとはキャンドル工房を営んでいたんですね。
お店のコンセプトが、またいい!
この日本で、日本人にとっての何気ない日常とは何だろう…。
何かに偏る事なく種々雑多に多様な文化を取り入れて、不思議なほど奇妙でしかしながら絶妙なバランスの上に成り立った日本の日常は、とても豊かで面白い風景だと考えています。(HPより)
たくさんのキャンドルが並ぶ中、
行き当たった香りがありました。
甘いムスクのフレグランスキャンドルです。
久しぶりに嗅いだムスクの香り。
なぜか青春時代の懐かしさがよみがえり、
それを買って帰りました。
すっかり日も沈み、
暗くなった八ケ岳の家について
真っ先にしたこと。
このキャンドルに灯火することです。
音もたてずに揺らめく炎と
ムスクの香りに、
しばし時がたつのを忘れてしまいました。
生暖かい夜だったせいかもしれません、
勢いよく燃え盛る薪ストーブの炎より
なんだかか弱く小さい炎に
こころから癒される夜になりました。
PS:
ロマンチックな話は置いておいて
現実的な話です。
松本市内は道路が込みます。
塩尻あたりから松本に行く国道19号線は
行きも帰りも渋滞しまくりでした。
市内には有料の駐車場がいくつもありますが、
結構混んでいました。
そんなところに止めるより
松本市美術館に入って作品を見て、
そこにクルマを止めっぱなしにして
散策すると、
駐車料金はかかりません。
今回僕の、元取ったど~!感覚でした。