週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

夜こそ似合うレストランバー「コジシタ」@八ヶ岳

八ケ岳での暮らしの中で

唯一ともいえる残念なこと。

まあ、これは八ヶ岳に限らず

人気の少ない場所で暮らす人にとって

共通のことなのですが、

「夜の外食でお酒を飲めない」

ということです。

クルマがないと移動できないので、

ドライバーでいる限り

お酒は飲めないのです。

 

結果僕の場合、

八ケ岳ではランチは出来るだけ外で、

夕食は家で食べることになります。

 

最初はそれで全然満足していたのですが、

たまに、

夜、外食してワインでもゆっくり飲みたいなあ・・・

なんて思う時があります。

 

そうして先日、

これこそまさに絶対夜に来てみたい!

と思う店に出会いました。

 

コジシタ八ヶ岳」という

若林と石堂の交差点の間あたりを入ったところに

ひっそりとたたずむオイスターのお店です。

 

外観はユニークなドームハウスです。

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そのせいか天井が高く、

店内は14席しかないとは思えないほど

とても広く感じられます。

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そしてなんとも言えない

洗練された都会のセンスを感じるのは、

上品に心地よく流れる

ブラックコンテンポラリーな音楽のせいかもしれません。

 

11:30過ぎに行ったのですが、

僕らでちょうど満席になりました。

 

手書きのメニューがありました。

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ローストビーフとかユーリンチーとかもありますが、

まずはカキで攻めましょう。

 

妻はカキフライ定食を、

僕はカキ御膳を注文しました。

値段はいつものランチと比べたら

ちょっと値が張りますが、

いつものランチではないし

ドリンクもついています。

しかもこの山の中で

日本全国の選りすぐりの

旬のカキを味わえるのですから、

むしろ安いぐらいです。

 

料理が来るまでの間

心地よい空間と音楽に身を任せ、

お店に置いてあった雑誌なんぞを

見るともなく見ていたら、

ほどなく料理が運ばれてきました。

 

こちらが「カキフライ定食」。

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こちらが「カキ御膳」です。

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僕の注文したカキ御膳には

焼く、蒸す、揚げるの3つのカキがのっていました。

それにご飯がカキご飯。

 

この3種のカキが大粒でうまそ~!

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食べるのがもったいないと思いながら

大事にそれぞれを口にすると・・・、

カキのうまみがジュワーっと広がります。

 

うお~!うま~~~!!

 

そしてそれぞれの味の違いが

僕みたいな味に鈍感な輩にも

ハッキリわかる。

 

どれもこれもうまかったのですが、

一番感動的だったのは、

真ん中のカキでした。

大分から取り寄せたって言ってました。

 

考えてみたら日本って

北海道から九州まで

全国的にカキの産地が広がっています。

それも四季を通じて味わえる。

そうか、

オイスター天国なんだなあ・・・

と実感。

 

ゆっくりゆっくり味わって

それでもあっという間になくなって、

おかわりしたいぐらいだね、

なんて話していたら、

店員さんが食器を下げにやってきました。

 

「夜もやっているので

今度は夜も是非どうぞ。」

 

いや~、このおいしいカキ、

是非ワインと一緒にいただきたいですね。

 

するとどうやら、

このお店は

のってけしワインコルクの会」に

入っているとのこと。

 

僕の山小屋はこのタクシーサービスのエリア内で、

一人片道600円で送迎してくれるので、

夜もバッチリお酒が飲めるのです。

 

ああ、いい店に出会いました!

 

お店を出る時にふと店員の方に尋ねました。

「なんでコジシタって言うんですか?」

すると、よくぞ聞いてくれました!とばかり

教えてくれたのですが、

4年ぐらい前までは

麻布十番で深夜まで営業する

オイスターバーをやっていたらしいです。

その場所はビルの地下1階で

上(1階)はコージーテーブルという

レストランだったので

「コジシタ」という名前にしたんだとか。

 

八ヶ岳に移転しても

継承しているのは名前だけでなく、

料理やワインやお店の雰囲気まですべて。

 

”山の中の麻布十番のバー”

といったら言い過ぎでしょうか。

どうりで夜が似合うと感じました!

 

昼はもちろんですが

今度は夜の外食も

八ケ岳の楽しみ方のメニューの一つに

加えたいと思いました。