日曜日の八ヶ岳での出来事。
家の周りで薪の整理をしていた
午後3時ごろでしょうか。
シンと静まり返った空気の中に
ドドドドドっと
ドップラー効果のように
突然地響きが迫ってきました。
これまで聞いたことのない物音に、
なんじゃ!?地滑りか!?
とびっくりして目を上げると、
鹿の大群が猛烈な勢いで
隣の家の畑を
西から東へ駆け抜けていきました。
反射的に携帯のカメラを向けましたが
15秒ぐらいで去ってしまいました。
全部で20頭以上はいたんじゃないかと思います。
全部立派な大人の鹿でしした。
しばし呆然・・・。
2年前の冬、
家の庭でチェンソーで薪を伐っていたら、
間の前でガサっと大きな物音がして
びっくりして目を上げたら
一匹の大きな鹿が
目の前に立っていました。
そうしてそれから1か月後、
買い物に行こうと車で家から出て1分のところで
鹿の家族が
のんびり道を横断しているのに出くわし、
しばし足止めを喰らいました。
その時の写真がこれです。
2年前に出会った鹿は
落ちついて悠々としていましたが、
今回見た鹿の大群は
まるでアフリカでライオンに追われる水牛やヌーのように
ものすごい勢いで駆け抜けていきました。
何に追われていたんでしょうか?
人が怖くなったんでしょうか?
自然環境が変わっていくのが怖くなったんでしょうか?
野生動物は敏感ですからね。
鹿の被害はあちこちで聞きますが
こうして野生の動物が共生している八ヶ岳には
感動します。
それどころじゃない!
と怒られそうですが、
野生の生命と同じ舞台に暮らしているという
おおきな喜びと少しの緊張感がこみあげてきました。
八ケ岳というフィールドは
人間だけのものでは決してない。
いかに快適な暮らしをするかとか
効率よくとか、
そんなことばかりに追われてい毎日ですが、
こういう瞬間に出会うと
価値観を洗われるような気がします。