週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

炎を味わう。

今日八ヶ岳に入りました。

到着したばかりのデッキからの西の方。

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成層圏に届けとばかり

まっすぐに天に向かって伸びるカラマツは

スギやヒノキと違って冬になると葉を落とす

日本で唯一の針葉落葉樹なんですね。

この枝が薪ストーブの

結構な焚きつけ用の木になるんです。

 

家の屋根に覆いかぶさっているので

周りの人から早めに伐ったほうがいいよ、

と言われているのですが、

そんな冬の恵みをもたらしてくれる

すくすく伸びて西日を美しく挟む

カラマツを見ると、

やっぱり伐れない・・・。

 

屋根が腐ってもカラマツの方に元気でいてほしい、

とか思ってしまうんですね。

 

こういうセンチな考えがあると

多分山じゃ生きていけないんでしょうね。

 

うーん、まだまだ僕は八ヶ岳住民になるには甘すぎるのか!?

 

部屋に入ると8度でした。

早速薪ストーブを焚き始めます。

拾ったカラマツの枝をたくさん入れて

その上に中ぐらいの太さを薪を2~3本ぐらい置いて

火を付けると、

失敗することなく点火します。

 

薪はというと

近くの山で切り出してきたり

ジモティーで譲ってもらった薪だったりして、

ナラやブナ、クヌギなどの広葉樹と

杉や松などの針葉樹、

果ては梅やぶどうなどの果物の木までが

ごちゃ混ぜになっていて、

燃やせるものならなんでも燃やせ!

主義なのですが、

八ケ岳3年目に入ると

その燃え方の違いが分かるようになってきました。

同じぐらい乾燥させて比較すると

広葉樹の方が火持ちが良いのです。

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今さらですよね💦

薪ストーブがある人にとっては当たり前のことなのですが、

頭で覚えるのと体で感じるのは

こうも違うのか、というぐらいわかります。

 

ですので針葉樹については

広葉樹より大きめに割ります。

こんなに太いの、燃える?と、

この前来たAさんに言われましたが、

乾燥させた針葉樹なら

太くないとあっという間に燃え尽きてしまうのです。

 

炎が小さくなると

太い針葉樹とそれより少し細い広葉樹が混じり合った

薪のラックから、

さて次は針葉樹で行くか、広葉樹で行くか・・・?

なんて迷いながら

美味しい料理を味わうように

炎を味わうのは

八ケ岳の冬の醍醐味です。

 

半分ぐらいは八ケ岳の住民になってきたかな。