週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

ブルーホールの空

今日八ヶ岳に入りました。

相模湖ICで中央高速を降りて

そのあとはずっと甲州街道を走りました。

 

雨が降ったりやんだりの天気でしたが

甲府市内を過ぎるあたりから

分厚い雲がとぎれとぎれになっていき、

そんな変化を楽しみながら韮崎市に入ったあたりで

ブラックホールならぬ

ブルーホールともいうべき空に出会いました。

 

宇宙が口をすぼめて息を吸っている。

その外側にいる僕らは

このブルーホールに吸い込まれていくのですが、

それは怖いことではなく

幸せになれる入口にいるかのようで

クルマを止めて

吸い込まれますように・・・なんて祈りながら

しばしぼんやり眺めていました。

 

下の道を走ると必ず幸せになれる景色に出会えます。

急がない限り高速道路を僕は走りません。

あと15年もすると後期高齢者ですから

幸せの瞬間を一瞬たりとも逃したくないからです。

 

もう鈍行で行こうと思います。

それも今はなき客車に乗って揺られるかのように

各駅停車の車窓を楽しみながら。

 

山小屋の駐車場に車を止めたら

雨は一瞬やんでいて

ひっそりとした雑木林の香りの歓迎を受け

静けさのカーペットの上を歩いて

夜のとばりが下りる中

僕は家の中に入りました。

 

今宵もゆっくり眠れそうです。